No.161『野獣の青春』

公開年:1963年
原作:大藪春彦『人狩り』
監督:鈴木清順
脚本: 池田一朗、山崎忠昭
ジャンル:春のカラフル清順祭り!怪しい奴らのクールな前衛ノワール

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引きつづき鈴木清順監督追悼。

今作は大藪春彦の原作付きだから、話は鈴木清順比ではちゃんとしてると思う。前衛美術に興味が無くても話そのものがおもしろーい!
90分の映画にしては中身濃いしテンポ良くサクサク進むし伏線もキッチリ張られてるし、サスペンスドラマとしてまともなオチもある。まともなオチゆえに名物・異次元ファンタジーバトルが無いのが玉に傷だけどw

ちなみに主人公は宍戸錠ですが、キーパーソンはどこからどうみても小林昭二&川地民夫。

小林昭二は、えええー!な役柄。何つうか私の小林昭二観を覆す変態で癖になるw
川地民夫は鈴木清順作品ではお馴染みの顔ですが今回は出演時間の少なさを補って余りある、いつも以上にクッソ怪しいインパクトwこの人の持ち味であろうと私が勝手に思ってる「昭和スタイリッシュな謎のポージング&着こなしセンス」が活きてます。

脇も一癖あるおやじ&チンピラ役者天国で充実してるし、夜の歓楽街が舞台だから女優も怪しい香りたっぷりです。曲者脇役好きなら必見。
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No.160『東京流れ者』

公開年:1966年
監督:鈴木清順
脚本:川内康範
ジャンル:春のカラフル清順祭り!男と男の前衛ミュージカル流れ旅

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鈴木清順監督追悼。
「めしの炊ける匂いに欲情する男」等々のメケメケ前衛てんこ盛りな珍作品、そして伝説のジジイ棒でも名高い清順監督。ご高齢だから覚悟はしてましたが寂しいですねえ。
なんかワイドショーのコメンテーターみたいな感想だな。

という訳で今回は『東京流れ者』。
偶然にも今年のアカデミー作品賞読み間違えで話題の『ラ・ラ・ランド』の監督ダミアン・チャゼルが、本作の影響を受けたと公言してるらしい。当ブログ名物の「微妙に時事ネタにのっかるパターン」ですね。

どうでもいいあらすじ、完璧な構図のお芸術ショット、暴走する美術、男と男の謎友情、謎空間でファンタジーバトル。
清順監督の才気が全面にほとばしってます。おすすめ。

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うさこちゃああん

去年はプリンス殿下やボウイさんやいろいろな方がお亡くなりになって悲しい年でしたが(ジョージ・マイケルまさかのラストクリスマスもあったしなー)、今年もいきなり。
映画と全然関係ないけどうめめち涙腺崩壊ですわ。

ディック・ブルーナさんご逝去

幼稚園の時は365日ミッフィーぬいぐるみを片時も離さず、小学校の文房具はオールミッフィーで固め、聖地ユトレヒト巡礼までしてしまったナチュラルボーン・ディック・ブルーナマニアである。
泣かずにいられようか。ご冥福をお祈りします。

ついでにフジパン公式キャンペーングッズいろいろ
1998年の見えてるトートタオル付きと2002年のミッフィートースターのデザインは衝撃的だったなー。

だあああー映画の感想書きが手につかない。
ってこれはいつもの事ですが。
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No.159『剣』

公開年:1964年
原作:三島由紀夫
監督:三隅研次
脚本:舟橋和郎
ジャンル:青年心は闇鍋な文芸映画

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「剣」はすごく変わったスポ根映画であります。

当ブログで「すごく変わった」と書くと「トンデモB級スポ根エロ映画だろ」と思われそうですが、謎の超スポーツ理論やエロ特訓や変な必殺技は出てきません。スポーツ描写は精神論・根性論に相当傾いてますが一応オーソドックスです。
原作は三島由紀夫ですが、『憂国』みたく俺様前衛シーンが出るでもなく、三島先生がチョイ役で出てチンピラごっこや筋肉自慢もしませんwちょっと残念w

では何が「すごく変わった」スポ根なのか。それは「主人公のメンタルが闇鍋」なのであります。
なんだありがちな荒れる青少年の心の闇かよ、じゃなくて「闇鍋」。
そのこころは、鍋の中に半端なくやばいもんが入ってると薄々感じるけど、ちょっとはっきり見たくないし食ってみたくもないw
なぞかけみたいですが映画観ればわかる。まぁ観てみてください。

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No.158『妖星ゴラス』

公開年:1962年
監督: 本多猪四郎
脚本:木村武
ジャンル:日本人すごい!人類すごい!地球すごい!特撮SF映画

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遅ればせながらあけおめ。
一発目は景気づけに壮大な科学映画でお祝い。
池部良主演!日本人すごい!日本の科学すごい!宇宙の脅威には日本人中心で世界なかよく闘うんだー!
なんだか1年くらい前に似たようなレビューを書いたようなwとってもデジャブw

デジャブついでにその似たような東宝特撮映画『惑星大戦争』の感想で
まぁライバル東映の『宇宙からのメッセージ』だって「星のケツから噴射装置が出て星が丸ごと発進」なんて無謀な事をやらかしてますんで
と書いたんだが、実はご本家東宝にも「星のケツから」設定のSF映画が存在しましたw
しかも極めてクソ真面目にも、東大理学部のご協力のもと「星のケツから」を科学的に考証して作ったそうです。

ちなみに「宇宙から来た小惑星が地球に衝突する設定のSF映画」といえば、有名どころでは『ディープインパクト』と『アルマゲドン』ですが、どちらも地球の対抗策は「惑星に核爆弾をぶちこんで撃退する」です。
に対して本作のテーマは「よける」であります。
「闘わずして『よける』」平和的な手法、それを真面目に考証する姿勢、「考証するべきはそこだけかよ!他にでっかいツッコミどころがあるがそっちはノー考証かよ!」なボケシーン、政治経済面で難しい所は国連様の力で強引に片づける姿勢、精巧ではあるがださいプロダクトデザイン。何とも伝統の日本式SF映画らしい映画ですw

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