No.007『アウトレイジ』

製作年:2010年
監督:北野武
脚本:北野武
ジャンル:バイオレンスヤクザ映画

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私は実録ヤクザ映画を観ない方なので、ちょっと敷居が高かった映画。
邪道ですがヤクザ映画・Vシネ未経験な人は先にあらすじ読むのがおすすめ。

なんでこの場面で小指を詰めるのが当然なの?
親分子分と兄弟ってどう違うの?
小日向文世ってどういう身分の刑事なの?なんで刑事なのにヤクザと一緒につるんでるの?
とかいう「ヤクザ業界のお約束事」を、「そんなの今更みんなわかってるよね」と基本説明をすっ飛ばして話が進むんで、お約束事知らないとさっぱりわからないです。

でも「全員悪人とか言って『実は根はいい奴』とか結構いるんじゃね?あと、たけしが口では『犬死にしてやらあ』とか言っちゃってるけど、結局カッコよく死ぬんじゃないのー?」と観る前は眉つばだったが、惹句通り悪いヤクザが悪い事やってさっくりサクサク殺される映画だった。
それは良かった。
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No.006『悪徳の栄え』

製作年:1988年
原作:マルキ・ド・サド『ジュリエット物語あるいは悪徳の栄え』
監督:実相寺昭雄
脚本:岸田理生
ジャンル:背徳とデカダンスの昭和モダン前衛映画

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悪趣味だとわかっちゃいるけど観てしまう映画がある。
それが実相寺昭雄監督作品である。

話はたいていぶっ飛んでいる。ぶっ飛びすぎて途中から訳がわからなくなる。だからしばしば観てる途中で寝てしまう。
登場人物が変人だらけ。彼らの気持ちに共感できるとかありえない。変態ばかりのえげつない変態エロシーンがある。

画面は暗い。
あるいは白くもやもやと霞んでる。
あるいは逆行で俳優がシルエットと化している。
あるいは斜めに傾いている。
あるいはのぞき窓から見たような構図である。
どうしようもなく下品で頽廃している。
でも端正で美しい。

本作はなにせ原作がマルキ・ド・サドのエロ名作です。
とはいえ外道SMプレイ全開の原作そのまんまだとR-18とて映画として公開するどころの話じゃないので、舞台を東京にして、話の筋も原作と全然変えて、R指定といえ映倫に通る程度にソフトに仕上げている。
ソフトといえど100%お下品には変わりないんですが。
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No.005 『ミシマ ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ』

製作年:1985年
原作:三島由紀夫『金閣寺』ほか
監督:ポール・シュレーダー
脚本:ポール・シュレーダー

残念ながらこの映画は三島由紀夫氏ご遺族の意向等の事情により、日本語版はDVD、VHSとも未販売。
国内で出回ってるのは違法コピーであります。海外版でしか観れません。

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しかし英語版スペシャル・エディションはDVDのパッケージが素晴らしい。私のメケメケハートを掻き立てるステキ仕様わくわくするじゃないですか。
日本映画の海外版DVDのパッケージデザインは色使いやフォントがおしゃれで、何故か本国よりキテるのが多くて好きです。もし日本版も出るならこのデザインでにしてほしい。

さて、映画の紹介。
制作総指揮がコッポラ&ジョージ・ルーカス。
「幻の芸術映画」とかいっちゃって、ホントはちょっと映像のきれいなハリウッド仕立ての伝記映画じゃないの?とタカをくくってすみません。
キトキトのアヴァンギャルドお芸術映画だった。
さすがカンヌ最優秀芸術貢献賞はダテじゃない。アングラアート好きなら海外版でも何でも駆使してぜひぜひ観てほしい、うめめちお気に入り映画のひとつであります。

はじめにお詫び。
私うめめちは三島由紀夫の生涯・文学作品、また切腹事件全般におきましては、学校で日本史と現代文学を勉強した程度の知識しかございません。
色々間違ってたらすみません。
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No.004『ピーター・グリーナウェイの枕草子』

製作年:1996年
監督:ピーター・グリーナウェイ
脚本:ピーター・グリーナウェイ
ジャンル:トンデモニッポンなお芸術映画

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残念ながら日本版のDVDが無い。
海外版ならDVDもブルーレイもあるのによう。リージョンコードは違いますけど。


うめめちは前衛アングラサブカルアート映画が好きだ。
「鬼才の異色作」
「テーマは難解だが独自の美学を追及」
「めくるめく映像世界」
なんて解説に書いてあればわくわくしちゃって、内容が何であれとりあえずビデオを借りる。

そしてインチキ日本趣味映画も大好きだ。
インチキとはずいぶん言葉が悪いが、東洋趣味にかぶれたアートなインテリ知識人が「東洋の神秘ニッポン」への妄想と薀蓄をぶちこんだ、映像の盆栽のようなもんです。日本人の目には奇妙奇天烈なイロモノ映画に過ぎないんだが、どこかに無垢な愛を感じちゃったりする。

という事で今回は、前衛アート魂ほとばしる暴走美学と奇天烈日本趣味が両方味わえる、一粒で二度おいしい?お得な映画。
それがやりすぎアート映画界の巨匠、ピーター・グリーナウェイの本作品であります。

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No.003『天国と地獄の美女 江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」』

製作年:1982年
原作:江戸川乱歩
監督:井上梅次
脚本:ジェームズ三木
ジャンル:天地茂の明智小五郎シリーズ
注記:テレビ朝日『土曜ワイド劇場』のドラマ

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日本の片田舎にディズニーランドもシネコンもゲーセンもコンビニも無かった昭和時代、正月三が日の子供向け娯楽はテレビ一択だった。
携帯ない。ゲームない。ツタヤでDVDも借りれない。テレビ観る意外にすること無いヒマな正月だった。

そんな状況で放送された『天国と地獄の美女』。
通常の土ワイ劇場と違い、お正月スペシャルだった本作は、紅白歌合戦で夜更かしに慣れた子供がぎりぎり見れる時間帯で放送された。
こんなドラマが正月のお茶の間に流れて、結構な数のヒマな小学生がこれを見ていたそうだ。

で、事件は正月明けの3学期初登校日に起きた。
休み時間にほとんどのクラスでアホな小学生が「こもだげんざぶろう~」と叫びながら、パノラマ島の美女ダンスをうねうね踊り出したからだ。
うめめち姉が通う学校で起こった「こもだげんざぶろうの美女ダンス」は、あまりの残状に担任の先生はびっくり仰天、PTAで問題になったw姉ちゃんは踊らなかったが踊ったバカ男子はこってり怒られ、物まね禁止令を出されたクラスもあったそうだw
嘘のようなマジな話であります。

ミステリーもエロもグロもだーいすきな当時のおバカ小学生を一瞬で魅了した伝説のテレビドラマ。
土曜ワイド劇場でも屈指の過激度を誇るエログロ超大作であります。

「江戸川乱歩」と聞けばコレを思い出す諸兄も多いんじゃないでしょうか。DVDで気軽に見れるなんていい時代だなー。お楽しみください
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