No.026『聖母観音大菩薩』

製作年:1977年
監督:若松孝二
脚本:佐々木守
ジャンル:デス&エロスたっぷり現代社会寓話

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映画のモチーフになった「八百比丘尼伝説」とは、「昔々若狭国(福井県)の小浜にある村で『人魚の肉を食べれば永遠の若さが得られる』と聞いた娘が、本当に人魚の肉を食べてしまい10代の若さを保ち800年生きつづけた」という話だそうだ。
叶姉妹やドクター高須もびっくりだ。

体は若いが中身は老いた若者のモチーフは、八百比丘尼に限らずポピュラーな題材ですが、お前衛ピンク映画風に解釈するとまぁこうなる。
「体はぴちぴちだが経験豊富なエロの語り部」w
政治や芸術や性愛の講釈をぐだぐだ語りつつ結局はセックス三昧に決着するという、昭和のATG映画には格好の素材ですな。

って訳で映画の中身を正直に書くならば
「サセ子・比丘尼のエロ日記」で事足りる。
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No.025『殺しの烙印』

製作年:1967年
監督:鈴木清順
脚本:具流八郎
ジャンル:昭和ハードボイルドのはずだが

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「宍戸錠の自宅が火事で全焼」のニュース見てまして、ご自宅に残した日活ハードボイルド時代の衣装や小道具コレクションが焼失したそうでびっくり。
ほっぺた焼けちゃったらしいですな。
日本の美容整形史を飾る貴重な品が!あらー無念。

しかしあのほっぺたはハードボイルド的に正直イケてたん?いつも気になる。
古い白黒映画で観てもくっきりはっきり詰め物感丸出しで、花咲か爺さんにしか見えないんですが。
誰か止めれなかったのか。

さて、本題の「殺しの烙印」。
この映画は宍戸錠のほっぺた同様、当時ハードボイルド的にイケてたのかすごく疑問だ。
鈴木清順の前衛映像美学が暴走してるので大好きではありますが、男の美学を魅せるジャンルにしちゃヘンテコすぎる。
はっきり言っちゃうとシュールコントだ。
「待てよ。こいつはハードっつうよりお笑いじゃねえか」と編集中に気づく奴は誰もいなかったのか?
めくるめく清順美学に圧倒されて誰も話の筋なんか気にしちゃいなかったのか?
こんなへっぽこ映画の1本2本世に出ても構わないくらいどーでもよかったのか?
不思議だ。
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No.024『この子の七つのお祝いに』

製作年:1982年
原作:斉藤澪
監督:増村保造
脚本:松木ひろし・増村保造
ジャンル:母娘二代の怨念サスペンス

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♪通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの細道じゃ 天神様の細道じゃ♪

懐かしいですね。小学校で習いました。
でも会社の新人はわらべ歌で遊んだこと無いらしい。
映画のタイトルの意味すらわかんないのか。世代ギャップをひしひしと感じる今日この頃。

さてこの映画は典型的な昭和ホラー映画ですが、平成Jホラーと違うのは、まず怨恨の根に太平洋戦争が見える。世間に戦争の怖い記憶が残ってたんだなと伺える。
そして人々がよく耐える。
数十年に渡ってひたすら忍耐忍耐…なので、怨恨の情が濃ゆくてジメジメ粘ってる。

あと「さぁお待ちかね鮮血だよ!」と言わんばかりに真っ赤っ赤すぎる血が景気良くドバドバ出る。
戦争で狂わされた運命に耐えて耐えて怨んだ主人公が、数十年の怨み骨髄晴らさでおくものか!エイッ!プシュ!血がドバー!
こんなイメージだ。偏見すぎるかな。

本作はしかも母娘二代に渡って耐えて耐えて怨みまくるのだ。そりゃ鮮血も大盤振る舞いで出るわ。
血の苦手な方は辛いかも。
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No.023『幻の湖』

製作年:1982年
監督:橋本忍
脚本:橋本忍
ジャンル:観光映画+サスペンス映画+時代劇+謎の何か

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カルト映画として後世に語り継がれる映画にはおおまかに分けて2つのタイプがある。
最初から問題作になると分かって作った映画と、万人を感動させるまともな名作になるはずが道を誤っちゃった映画だ。

うめめちが好んで観るのは圧倒的に前者で、『恐怖奇形人間』『薔薇の葬列』がそういうタイプ。
でも今回取り上げる『幻の湖』は後者のタイプ。しかもその筋を代表するカルト映画として、マニアに愛されているZ級映画です。
あの『シベリア超特急』や『北京原人Who you are?』『死霊の盆踊り』なんかと同列なんだから相当すごいです。
でも後者タイプのカルト映画って言い換えれば「万人を感動させようとスタンダード名作風に作ったが箸にも棒にもかからん出来栄えで万人に無視された駄作」ともなる訳で、噂を聞いて観たものの、ただのすごくつまんないものを無理に面白がってるんちゃう?と疑問に思えるものもある。

『幻の湖』も映画の肩書きだけはは凄い。
東宝創立50周年記念作品。芸術祭参加作品。制作総指揮は『砂の器』『八甲田山』を生んだ橋本プロダクション。
主役こそオーディションで選んだ新人女優だが、北大路欣也や大滝秀治が脇で出演するという。
前衛もメケメケもなさそうだし長いし食指が動かなくて、あまり積極的に観る気はなかったが先月ご縁があって遂に鑑賞した。

さすがZ級映画の横綱級。
そこらの駄作とはレベルの違う破壊的な駄作ぶりを見せつけてくれました。

久しぶりに唖然としたわ。
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No.022『狂い咲きサンダーロード』

製作年:1980年
監督:石井聰亙
脚本:石井聰亙・平柳益実・秋田光彦
ジャンル:どこまでも突っ走ってやるぜ!バリバリ暴走族特攻隊の超アクション映画

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私の故郷の関西地方某市は半端な田舎っぺ町で暴走にもってこいな幹線道路があり、周辺の市町村から暴走族がやってきてはバイクやシャコタンで走りまくっていた。
♪ぱららぱらりらぱらりらぱ~♪とゴッドファーザーのテーマを高らかに鳴らし、「お前ら止まれー!止まらんかー!このドアホー!」とガラ悪くスピーカーで連呼するパトカーと楽しく追っかけっこをなさっていた。

某市は田舎っぺの割にご立派な歴史があり歴史系イベント日は街宣車大行進でも有名で、昼は軍歌、夜パラリラ。すんげーうるさかった。
うめめちは睡眠不足だとキレる子供だったので「パラリラうるせーよボケ」と彼等を憎んでいた。
おかげでヤンキー指数の高い環境で過ごした割にヤンキー道へと踏み外す事なく成人したが、都会暮らしに慣れた今になって族映画を観ると、「あー懐かしいなーこのうるせーっぷり」とノスタルジーさえ抱いちゃったりするんである。

『狂い咲きサンダーロード』は暴走族映画の中でも最強に尖った映画である。
純粋な暴走族映画よりアナーキー色が強く、80年代のインディーズパンクやアングラテイストがふんだんに入ったカルト映画だ。
でも、スクリーンいっぱいにブルーのネオン文字で
「Crazy Thunder Road」
と斜めにタイトルが出る辺りからして、ダサくてくすぐったくて懐かしい80年代ヤンキーテイストが楽しめる逸品であります。
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