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No.026『聖母観音大菩薩』

製作年:1977年
監督:若松孝二
脚本:佐々木守
ジャンル:デス&エロスたっぷり現代社会寓話

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映画のモチーフになった「八百比丘尼伝説」とは、「昔々若狭国(福井県)の小浜にある村で『人魚の肉を食べれば永遠の若さが得られる』と聞いた娘が、本当に人魚の肉を食べてしまい10代の若さを保ち800年生きつづけた」という話だそうだ。
叶姉妹やドクター高須もびっくりだ。

体は若いが中身は老いた若者のモチーフは、八百比丘尼に限らずポピュラーな題材ですが、お前衛ピンク映画風に解釈するとまぁこうなる。
「体はぴちぴちだが経験豊富なエロの語り部」w
政治や芸術や性愛の講釈をぐだぐだ語りつつ結局はセックス三昧に決着するという、昭和のATG映画には格好の素材ですな。

って訳で映画の中身を正直に書くならば
「サセ子・比丘尼のエロ日記」で事足りる。
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テーマ: 映画感想 | ジャンル: 映画

No.024『この子の七つのお祝いに』

製作年:1982年
原作:斉藤澪
監督:増村保造
脚本:松木ひろし・増村保造
ジャンル:母娘二代の怨念サスペンス

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♪通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの細道じゃ 天神様の細道じゃ♪

懐かしいですね。小学校で習いました。
でも会社の新人はわらべ歌で遊んだこと無いらしい。
映画のタイトルの意味すらわかんないのか。世代ギャップをひしひしと感じる今日この頃。

さてこの映画は典型的な昭和ホラー映画ですが、平成Jホラーと違うのは、まず怨恨の根に太平洋戦争が見える。世間に戦争の怖い記憶が残ってたんだなと伺える。
そして人々がよく耐える。
数十年に渡ってひたすら忍耐忍耐…なので、怨恨の情が濃ゆくてジメジメ粘ってる。

あと「さぁお待ちかね鮮血だよ!」と言わんばかりに真っ赤っ赤すぎる血が景気良くドバドバ出る。
戦争で狂わされた運命に耐えて耐えて怨んだ主人公が、数十年の怨み骨髄晴らさでおくものか!エイッ!プシュ!血がドバー!
こんなイメージだ。偏見すぎるかな。

本作はしかも母娘二代に渡って耐えて耐えて怨みまくるのだ。そりゃ鮮血も大盤振る舞いで出るわ。
血の苦手な方は辛いかも。
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No.022『狂い咲きサンダーロード』

製作年:1980年
監督:石井聰亙
脚本:石井聰亙・平柳益実・秋田光彦
ジャンル:どこまでも突っ走ってやるぜ!バリバリ暴走族特攻隊の超アクション映画

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私の故郷の関西地方某市は半端な田舎っぺ町で暴走にもってこいな幹線道路があり、周辺の市町村から暴走族がやってきてはバイクやシャコタンで走りまくっていた。
♪ぱららぱらりらぱらりらぱ~♪とゴッドファーザーのテーマを高らかに鳴らし、「お前ら止まれー!止まらんかー!このドアホー!」とガラ悪くスピーカーで連呼するパトカーと楽しく追っかけっこをなさっていた。

某市は田舎っぺの割にご立派な歴史があり歴史系イベント日は街宣車大行進でも有名で、昼は軍歌、夜パラリラ。すんげーうるさかった。
うめめちは睡眠不足だとキレる子供だったので「パラリラうるせーよボケ」と彼等を憎んでいた。
おかげでヤンキー指数の高い環境で過ごした割にヤンキー道へと踏み外す事なく成人したが、都会暮らしに慣れた今になって族映画を観ると、「あー懐かしいなーこのうるせーっぷり」とノスタルジーさえ抱いちゃったりするんである。

『狂い咲きサンダーロード』は暴走族映画の中でも最強に尖った映画である。
純粋な暴走族映画よりアナーキー色が強く、80年代のインディーズパンクやアングラテイストがふんだんに入ったカルト映画だ。
でも、スクリーンいっぱいにブルーのネオン文字で
「Crazy Thunder Road」
と斜めにタイトルが出る辺りからして、ダサくてくすぐったくて懐かしい80年代ヤンキーテイストが楽しめる逸品であります。
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No.021『召使』

製作年:1963年
原作:ロビン・モーム
監督:ジョゼフ・ロージー
脚本:ハロルド・ピンター
ジャンル:英国式こわ~い下剋上心理サスペンス

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60年代のイギリス映画は面白い作品が多い。
英国演劇の手堅い脚本&演技の土台の上に、ヌーベルヴァーグな尖った演出が乗っている。
古き良き大英帝国の紳士の文化とビートルズやローリングストーンズが交錯する。
なにより屈折して薄気味悪くて頽廃してる。漂う空気はフィルムノワールよりドス黒い。

『召使』もまた英国伝統文化が熟れて爛れた香りがプンプンと漂う映画だ。
貴族の坊ちゃまと召使の日常描写?漫画の『エマ』みたいな召使バックステージもの?と思って観たら全然違った。
上流階級もの映画ではモブ脇役に過ぎない、たかが一介の召使。
でも「たかが召使」っていう置物みたいな存在がリアルで付き合うとどんなに怖い物体Xか、懇切丁寧に教えてくれる話だ。
たまんないわぁー。
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