No.087『もう誰も愛さない』

放映年:1991年
脚本:吉本昌弘・中山乃莉子・林誠人
ジャンル:元祖ジェットコースタードラマ
注記:フジテレビの連続テレビドラマ

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昭和日本の問題作を扱う当ブログで、いずれ書かねばならぬと思ってた宿命の作品である(なんでだw)。
「ジェットコースタードラマ」の金字塔と呼ばれるドラマ界の鬼っ子的作品。通称『だれ愛』。

ドラマ放映から四半世紀以上経ちましたんで一応説明すると、「ジェットコースタードラマ」とは昭和大映テイストドラマの亜流に当たり、90年代初頭のバブル末期に一世風靡した過激派トンデモドラマであります。
「出生に秘密のある主人公が、身の上にふりかかる不幸の連続&ドロドロ愛憎関係&いじめの嵐を乗り越えて、真実を見出し成長する」というドラマの基本構造は大映テイストドラマと同じですが、バブルの狂った世相に合わせて不幸もドロドロもヒートアップ。毎週毎週登場人物が不幸貧乏どん底&バブル成金のアップダウンに見舞われ、山あり谷あり怪しいプレイありの盛り沢山のエピソードを超高速回転でこなす。高速だから「ジェットコースター」。世紀末の刺激を求めるお茶の間に大人気でした。
愛憎ドロドロ東海ドラマと似てるようで少々違う。90年代ドラマ界の帝王だった野島伸司脚本の過激派ドラマとも、似てるようでやっぱり違う。金・株・土地関係のエピソードが異常に多い。などの特徴があります。

ちなみに世間ですごく誤解されてるが、吉田栄作といえば「ウォー」の叫びが代名詞だが、『だれ愛』では吉田栄作は毎回叫ばないですよ。毎回叫びまくるのは『愛さずにいられない』だ。

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No.086『気狂いピエロ』

製作年:1965年
監督:ジャン=リュック・ゴダール
脚本:ジャン=リュック・ゴダール
ジャンル:おフランスわけわかめ前衛映画

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はた迷惑でうざいカップルの行き当たりばったりクライムムービー。

まぁクライムムービーの主人公なんて、はた迷惑でうざいものと相場が決まってますが。
おフランス産インテリ・ゴダール先生のお芸術映画の主人公ですから、うざい奴らが輪をかけてうざいw

ちなみにうっかり検索で迷い込むかもしれない映画論者の皆様へ。
当方バカレビューブログですので、ジャン=リュック・ゴダール先生の映画に背後霊のごとくぞろぞろついてくる難しい映画論は全く興味ないです。
万が一そういう語り口を求められる方はよそを当たられた方が賢明です。
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No.085『太陽を盗んだ男』

製作年:1979年
監督:長谷川和彦
脚本:長谷川和彦、レナード・シュレイダー
ジャンル:自宅DIYの限界に挑んだトンデモ科学映画

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ノーフューチャーでハタ迷惑な自室カスタマイズ犯罪者が主人公の、昭和映画史に燦然と輝く問題児ムービー。

かつてショッキングなテーマや表現で世間に物議をかもした映画って、時を経る間にフォロワー作品とか色々出て年々インパクトが薄まり普遍化するものだが、これは年々インパクトがでかくなるし、諸事情によりフォロワーなど絶対作れない系統の作品。
こんなのがメジャー映画で配給されたなんて昭和日本はフリーダムにもほどがありますね。
昨今のぬるい自主規制だらけのメジャードラマ映画に飽きたらどうぞ。

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No.084『屋根裏の散歩者』

製作年:1992年
原作:江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』
監督:実相寺昭雄
脚本:薩川昭夫
ジャンル:あやかしの大正ロマンワールド

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『江戸川乱歩猟奇館』から少々寄り道しましたが、『屋根裏の散歩者』の映画化でもう1本。
江戸川乱歩×実相寺昭雄。
いい響きじゃないですか。字面もきれいだし。

怪奇エログロなんでもありの乱歩と前衛ぶっとびエロスの実相寺。
なまこ食いやエロユートピアに匹敵する、さぞかしすごい鬼畜変態ワールドではっ!
と期待わくわくな人には誠に残念です。

エログロひかえめです。

あのがっつり濃厚な昭和怪奇お芸術ワールドに比べて、豚骨ラーメンが京うどんに変わったくらい薄味だ。
実相寺昭雄といえど平成映画だからでしょうか。
それとも石堂淑朗脚本じゃないからかw
鬼畜変態ワールド目当てだとガッカリーな出来だが、これはこれで別趣の良さがある乱歩映画です。

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