No.102『温泉こんにゃく芸者』

公開年:1970年
監督:中島貞夫
脚本:掛札昌裕、金子武郎
ジャンル:お風呂でうっふんセクシーコメディ

102.jpg

秋深し、温泉でほっこりしたいですね。
まぁ行く暇無いんで形だけでも温泉気分で、入浴剤と東映温泉シリーズでほっこりしてみた。
ちなみに歴代の入浴剤ではツムラの登別カルルスがご贔屓。

湯あがりでほっこりしたところで映画の紹介。
東映エロバカ映画シリーズはずばりエロじゃなくてエッチ気分を味わう目的だから、エロバカ演技が上手い名脇役の宝庫であります。気になる曲者役者が技を競い合ってて脇役好きにはなかなかお得。
今作も殿山泰司・小松方正・小池朝雄が大暴れ、しかも小松方正がエロ担当よ
若い石橋蓮司もいるし、いや~うれしいですね。
誰がうれしいんだよ。いやいや私が。

★あらすじ(青字はネタバレあり

成人映画なのに冒頭いきなり玉音放送でどっきり。

戦争でEDになった徳助(殿山泰司)は、同じ悩みを抱える男達を救済するため大人のオモチャの商品開発に生涯を捧げる男。
私生活では母なし娘・珠枝(女屋実和子)を養女にして男手ひとつで育て上げた。
と書くと立派な志を持った男にみえるが、大人のオモチャの開発品は金にならず、徳助父娘はド貧乏。
しかも珠枝の就職先のコンドーム屋が倒産し、食い詰めた珠枝は退職金代わりのコンドームを手に片山津温泉の色街へ行商にいくハメになる。

そこであやしいヌードスタジオ経営者(荒木一郎)とゆきずりエッチで処女喪失。無事ロストバージンもしたし、失う物は何もねえ!と温泉芸者の置屋に住み込みバイト芸者になる。
元陸軍少尉で自称・温泉コンサルタントで本業は売れっ子芸者・ツタ子(松井康子)のヒモの池永さん(小池朝雄)ら海千山千の曲者住人達と暮らしつつ、ついでに殿山泰司ジジイも養いつつ、コスプレマザコン変態何でもありな客を相手して、ミミズ千匹の名器だと噂になります。

★男の究極の夢、こんにゃく風呂

そこへミミズ何やらの噂を聞いた製薬会社のスケベ社長(上田吉二郎)がものの試しに珠枝を御指名し、噂通りのマーベラスな何とかに速攻で一目惚れ。嫁(なんと菅井きんw)の反対を押し切り身請けする。
そこで俄然ハッスルしたのが殿山泰司ジジイ。
娘を売った金で莫大なオモチャ開発資金をゲットして、悲願の「究極のオモチャ」プロジェクトを勝手にスタート。
荒木一郎とヒモ小池朝雄を手下にこき使い、曲者サポーター(石橋蓮司だの常田富士男だの)を巻き込んで、スケベ社長が珠枝に与えた妾御殿に一室まるまる性具なこんにゃく風呂を建設する。
ジジイ無双やなw

いよいよ究極のエロこんにゃく風呂の鏡開き?の夜。
スポンサーのスケベ社長が初入浴すると、みんなの予想通りに社長がすっ転び頭打って死亡。

菅井きん嫁に御殿を追い出されて珠枝は芸者に逆戻り。
しかし追い込まれた女は強い。珠枝は裸一貫でヌードモデルになり、人気が再ブレイク。芸者に!妾に!とスカウトが来まくりウハウハになる。

★下品な刺客、金の扇子で小松方正登場

そこへ札束で頬をベシベシ叩く勢いで登場したのが関西財界の偉いさんの代理人(小松方正)。
金の扇子を振り回す下品ヤクザスタイルでご登場、「500万で身請けしたる。どや?」と金を積み上げる。
500万?やっすー!だけどまぁ、44年前の話だしね…
でも札束で頬叩かれて妾になるのはヤダわアタシ!と女のプライドが許さず珠枝は拒否。

が、しかし!
こんにゃく無双殿山泰司ジジイが再び足を引っ張る。

なんとジジイは研究の成果かインポ脱出に成功し、ヒモ小池朝雄からツタ子を寝取るのである。
でも芸者やめたツタ子と新婚生活始める金が無い。ついでにこんにゃく屋も開店したいが金が無い。
しかも小池朝雄には育ちざかりの子供までいて子供食わせる金に困った挙句(じゃ働けよ…)、小松方正に金せびりに行って股間蹴られて入院。女も金玉も奪われたヒモは慰謝料200万を請求。どうしようジジイ200万なんて払えない。
で、ジジイは娘に500万たかるのだ。
なんつう親だ。

★セックス三本勝負で小松方正が必死にハッスル

という訳で珠枝VS小松方正ヤクザの「先に昇天したら負け無制限セックス三本勝負」バトルが繰り広げられる。なんでやねん。
勝ったら500万ゲット。負けたらタダで大阪妾コース。
理不尽な気はするが片山津温泉特設ステージでうっふんあっはん闘うのだ。

1本目はミミズ千匹の威力で珠枝あっさり勝利。
2本目は小松方正がまむしドリンクの力を借り、必死にハッスルしてねっとりみっちり攻めまくる。珠枝失神負け。

そして運命の3本目開始直前、疲れ果てる珠枝にセコンドの殿山泰司ジジイが秘密兵器を出す。
それは秘薬・こんにゃくエキス!!
元気回復した珠枝は死闘の果てに小松方正をす。
ゲットした500万円をジジイとツタ子にポンと渡すと、どこへともなく去っていくのでした。かっこいー。


★感想

なんというテキトーな話なんだwww
頭に温泉わいてんのかよwww
という頭からケツまでベタなバカネタだらけで、わかりやすくサクサク進むエロコメディ。
心からゆる~くリラックスして楽しめます。

唯一の難点は「エロ目的で観ると泣きを見るぞ」って事でしょうか。ダメじゃんと思うが本当だ。
主役の女屋実和子がブサイクで萌えません。
顔が少しアレでも色香があるんならいいけど、ミミズ千匹なのにブツブツ肌なのが萎える。小松方正の方がお肌キレイってダメダメだろ!

★愛すべき人たらし殿山泰司&ヒモ小池朝雄

まぁ色気で期待できない分、しっかり者の色街女と愛嬌あるダメ男の群像劇として優れてます。
なかでも目を惹くのがやっぱり殿山泰司ジジイ。活躍っぷりがほぼ主役だ。
人妻を寝取り、娘を2度も売り飛ばそうとするすがすがしい毒親クズジジイであるんですが、男も女も人柄に魅かれ、援助してあげずにいれない素晴らしい人たらしの魅力にあふれてます。目をキラキラさせて男の夢とロマンを説くシーンは不思議と説得力があり、援助心をくすぐります。たとえ中身がエロとこんにゃくの話でも。

そんな殿山泰司ジジイにほだされて泣きを見た小池朝雄演じるヒモ池永さんもいいお味。芸者のヒモの鑑といえる尽くし技を見せてくれます。
食事・洗濯・子育てをこなし嫁のご機嫌取りも抜群。入浴中は足指の股まで丁寧に洗ってくれるすごーい。こんなマメマメしく尽くす嫁ほしいわ。
ピン!ピン!とリズミカルに泡立てて洗う仕草と、小池朝雄のぬぼーと捉えどころない顔に浮かぶ「小さい事だけど俺は今ちょっと完璧な仕事をした」なひそかなドヤ顔がたまりません。
神主コスプレするし、ベッドに大股開きで吊られるしw小池朝雄好きはマストな逸品です。

もちろん小松方正は濡れ場ありの大サービスだし、石橋蓮司は70年代ダメリーマン姿が愛おしい。荒木一郎もやっぱりうさんくさいw
あと芸者仲間からの借金を踏み倒して逃げる途中に♪しっあわっせは~歩いていっこう♪なんて『365歩のマーチ』を鼻歌するワル芸者(安城由貴)が印象に残りました。
情けなく愛らしく時々かっこいいダメ男と女大集合。
素直に面白いです。ぜひどうぞ。

(了)
関連記事
スポンサーサイト
テーマ: 映画感想 | ジャンル: 映画
No.103『無常』 | Home | No.101『ウィッカーマン』