No.108『パープルレイン』

公開年:1984年
監督:アルバート・マグノーリ
脚本:アルバート・マグノーリ 、 ウィリアム・ブリン
原案:たぶんプリンス
音楽:もちろんプリンス
ジャンル:プリンス成分100%俺様ロックミュージカル

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2014年おつかれちゃーん。

身心疲れ切った年の瀬におちいりがちな「おらぁ今はなーんにも考えたくねーだ」モードの夜なべに、酎ハイ片手に寝転びながら観るのがおすすめな、脳細胞を1個も活用せずに鑑賞できる映画。それが『パープルレイン』w

80年代アメリカンミュージックを代表する名曲のひとつ、『パープルレイン』が出来るまでを描いたロックスターのバックステージもの、と言えば聞こえが良いが要は俺様ロックミュージカルバカ映画だ。

ちなみにこの映画はプリンスの伝説エピソードで最も有名と思われる、「ハーレーがデカ過ぎてまたがれないプリンス様(身長158㎝)のために、ホンダのバイクを改造してお作りあそばしたお子ちゃまサイズの紫のパチもんハーレー」が観れるので有名でありますw
アルバムジャケット画像だとマシに見えるが、動く実物は結構笑える。
観てみたい方は是非どうぞ。
★予告編



映画のあらすじが100%オチまでわかる予告w
(主にプリンスのルックスの)踏み絵にどうぞ。

★はじめに

あらかじめ予告しますが
話はものすごくつまんない。
しかも映画の大半がライブシーンだから上映時間が111分もありやがる。プリンスの音楽に興味無ければ早送りモードで十分。

★あらすじ

舞台はプリンスの生まれ故郷ミネアポリス。
地元のイケイケバンド「ザ・レボリューション」の作曲・作詞・リードボーカル担当『キッド』(プリンス)は、予想通りに天才俺様ロックミュージシャン。孤高の天才過ぎてバンドメンバーはじめ周囲のみんなの嫌われ者。
でもチビの俺様だろうが嫌われ者だろうが、ロックスターは女にモテるのが相場である。
熱いまなざしでライブを見つめるエロい巨乳美女・アポロニアと出会い、キッドは速攻恋に落ちる。

しかし俺様といえど私生活は人の子。
DMCのクラウザーさんほどオンとオフでルックスは激変しないし、昼間っぱらから紫&フリルのステージ衣装を着て紫のお子ちゃまハーレーをぶっ飛ばしてるんだが、帰るところは田舎の住宅街のちっちゃなおうちw
彼は両親と同居する無職ひとりっ子長男なのだw
素に戻ったキッド=プリンス君は、アル中パパ(クラレンス・ウィリアムズ3世)とママの暴力飛び交う夫婦喧嘩を毎日ながめながら、自室に閉じこもって震えてる気弱なボクだったりする。
得意技はサルのぬいぐるみで腹話術ごっこ。
かわいーw

★俺様プリンスの恋は不器用ですから

さて恋するキッドとアポロニアはデートするんだが、なんでロックミュージシャンのデートがさわやかに湖畔でタンデムやねんw
のどかなアメリカ田舎町の自然風景に、ばりばりキメキメの80sロックファッションが浮きまくり。
しかもアポロニアをだまして脱がさせて乳丸出しで湖に飛び込ませるツンデレプレイもあるし、デートの流れでお家で初エッチ(無職同居ですから実家へ連れ込みw)する時は、アポロニアが(プリンス様がまだ脱がない内から)さっさと脱いだら勝負パンツが赤のレースのセクスィータンガだなんてシーンがあり、
中学生童貞男子の妄想日記並みのエロ描写でひたすらこっぱずかしいw

まぁそんなベタ中坊並みレベルだろうが、やるこた一発やってラブラブな2人。
しかし実はロックスター志望のアポロニアは、キッドのライバルバンド「ザ・タイム」のボーカル・モリスから、「俺プロデュースのガールズバンドのボーカルにならねーか」とアプローチされてあっさりOK。
おいおいOKかよ。
契約金で白いギター買ってプレゼントしたら、「俺のライバルに雇われた金で買ったモノなんて」と激怒したキッドに頬叩かれて喧嘩。で、あっさり破局。

まぁロックシンガー志望の癖にバンド同士の対立関係も読めないアポロニアもたいがい大雑把だが、二股かけられ傷心のキッドもキッドだ。
涙目でハーレーを飛ばした先は思い出の湖畔に行って小石とか投げながらしおらしく愛の思い出に耽るってさwww
ロックスターにあるまじき乙女なハートブレイクw
「俺様、不器用ですから…」かよw
プリンス様(くどいが身長158㎝)のお姿がこれまた河原で石飛ばしてる小学生にしか見えねえwのもツボ。

★失恋もピンチも親父の死も歌で一発解決だ

アポロニア率いるガールズバンドは、お懐かしいギリギリガールスみたいなC級グラドルセンスのランジェリー衣装着てエロ歌謡うたって大成功♪
ちょろいなw

一方で面と向かって復縁迫れないツンデレ俺様は、「お前とヨリを戻してぇ♪」と私生活むきだしな曲を作りステージで熱唱するが、下品なオナニープレイばっかりで客はドン引き。バンド人気も急落で、有名クラブをクビ寸前になる。
さらにバンドメンバーのリサ&ウェンディが「あたし達の作った曲を全然採用してくれないからやめたいわー」とか言い出すし、家に帰ればパパがピストル自殺図ってる。

俺様超ピンチ!
しかし自暴自棄モードで自宅の家具壊して暴れてたら、実はミュージシャンの卵だったパパが残した楽譜を大量発見!
ついでにリサ&ウェンディが作ったデモテープの音源と合わせてみたら泣ける美メロ誕生!キットはこれまでツンデレ俺様だった自分を反省し、正直な気持ちをつづったしおらしい歌詞をつけ、アポロニアのプレゼントの白いギターを爪弾き歌ってみた。
するとどうでしょう。

♪I only wanted to see you
underneath the purple rain♪
のラブバラード、『パープル・レイン』ができました。

魂の名曲を聴いた観客は感動で心がノックダウン。
ライブは大成功!バンドの人気も大復活!
アポロニアとヨリを戻すしライバルは白旗あげるし、何故か死んだと思ったパパが重症ながら生きててパパとママもやり直すみたいだし、『パープル・レイン』のおかげで何でもかんでも一発解決だ。
ベタやなー。
で、強引なハッピーエンドの後はみんなで楽しくイケイケ☆ファンクパーティー☆とばかりに、ライブシーンを連打して映画は終わる。

★感想

って訳で普通につまらないB級映画です。
プリンスが臆面もなく隙だらけに自分萌えできて、最後に『パープル・レイン』を歌えばすべてオッケー!なアイドル映画ですからwプリンス以外のスタッフはかなりいい加減。プリンスファミリーのメンバーが本人役を演じてるし、ロケもセットも安上がりに出来ている。
作品の質はともかく、同じ80年代ポップスターならマイケル・ジャクソンの『ムーンウォーカー』の方が格段に製作費と製作スタッフをふんだんに使ってますがなー。
こんなチープな代物で大ヒットしたんだから、儲かってウハウハだね☆

とは思うが話は腐ってても天才プリンス。
ライブシーンが圧巻に上手い。
歌ってギター弾きまくってピンヒールで踊りまくる。
ギターから水が噴き出すベタなサービスもあるよw
個人的には決め曲の『パープル・レイン』より、その後の『I Would Die For you』が妙に感動した。

★肝心のプリンス様の演技スペックは?

さて俺様ひとりよがりワンマン映画ファンのうめめちとしては、ライブより気になるのがプリンス様の演技スペック。ど素人だがナルシストな素人俳優を見てきた経験から判断すると、まー正直下手は下手だがずばり、三島由紀夫先生よりは上手いよ!ラブシーンが観ててもいたたまれなくはならない分だけw
何気に腹話術も上手いしねw
もちろん俺様らしく自萌えサービスシーンはてんこ盛りですが。

自萌えといえばライブ以外に一番の見どころは、プリンス様&ファミリーの俺様ロックファッション!
ビッグシルエット、ラメ、アニマル柄、レザー、スタッズ、チェーン、フリル、レース、花柄、仮面、トレードマークの紫&ペイズリーもふんだんに。要は何でもありの80Sごった煮ファッション。
どれもディテールが凝ってて、観てて楽しい♪

しかし映画でなんか意外だったのは、プリンス殿下のラブリー&ガーリー趣味である。
ファンクの貴公子は我々の想像以上に乙女でした。

元々(キモいが)コーディネートは上手い人でありますが、レザーとヒョウ柄と貴族趣味ふりふりブラウスという異種格闘技アイテム同士なのに、きっちり小綺麗に品良く着こなしてたりするんである(やっぱりキモいけど)。
しかもガーリー趣味は服だけじゃなくて、コテコテに自分好みに飾った楽屋には、壁にかわいいハートのイラスト飾ってるんですぜ。ソフィア・コッポラの映画に出てきてもおかしくない、まさにアメリカン少女趣味としか言いようのない部屋なのです。

そんなガーリー空間で俺様やってるプリンス様の姿は、マスカラたっぷり睫毛がぷるぷる震える瞳と相まって、なんかトイ・プードルみたいに愛らしいなwwwとさえ思っちゃったのでした。
なんか天才セクシーロックスターwとは違う意味で、キモカワイイっぷりがちょっと好きになる映画でした。

(了)
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