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No.008『エマニエル夫人』

製作年:1974年
監督:ジュスト・ジャカン
脚本:ジャン・ルイ・リシャール
ジャンル:70年代おしゃれ系エロチックドラマ

008.jpg

30代以上なら誰もが知ってる有名な映画である。
生まれる前の映画だけどなぜか知っている。
みんなが観たことある訳じゃ無いけれどとりあえず知ってるし覚えてる。

子供の頃リゾート地へ家族で旅行すると、昭和末期のホテルのロビーや客室にはたいていラタンの肘掛椅子が置かれてあった。
背が丸く大きく網の飾り模様がついているタイプだ。

それを見ると当時のバカ男子は「おぉー、エマニエルやぁー!」と喜び、椅子に座って足を組みエマニエルポーズを決めるのだ。
そして女家族から「もー何やってんのお兄ちゃん」と叱られる。

この一連の鉄板ネタは父さんや兄ちゃんはもちろん、ポルノなど観ないお母さんや姉ちゃんまで「エマニエル夫人とは何か」を全員知らないと成立しないコントであります。
実際お父さん以外の家族の誰も観たこと無かったんだが、老若男女全員が反応したぞエマニエルポーズ。
それくらい有名だった。

では当時日本全国みんなが知ってた『エマニエル夫人』って「ほんとはどんなあらすじななんだ?」と聞くと、結構誰も知らなかったりする。これまた不思議であります。

それじゃ一度記念に見てみようかな。とビデオを借りて見てみたのだ。
そしてある意味心底ガッカリした。
悲しかった。
★予告編



これはそそる予告だなー。
70年代なタイトルデザインがたまらない。

★あらすじ(青字はネタバレあり

1970年代のタイ・バンコクが舞台。
フランス人外交官の夫(ダニエル・サーキイ)がタイに赴任する事になり、若妻エマニュエル(シルビア・クリステル)も一緒に渡航する事になった。
到着後、2人はバンコク郊外の高級コテージを借りて住み始める。

コテージは高床式の本格的なタイ建築。インテリアもおしゃれエキゾチックで雰囲気良好。そして寝室はロマンチックな蚊帳つきのダブルベッド、とくれば若い夫婦ならもちろん連日やりまくるに決まってますね。
窓や扉が開きっ放しでも蚊帳が透け透けでも、お構いなしにやりまくるので召使が簡単にのぞけます
そしてのぞいた召使も何だかむらむらしてきて、ご主人の家の隅っこで堂々とやり始めたりする。
おおらかですね

さて異国の地で暮らし始めたエマニュエルだが、外交官の夫は忙しく、夜はともかく昼間はイチャイチャ過ごせない。
独りぽつんで寂しい彼女は駐在妻同志で友達作りでもしようかと、タイ在住フランス人が集うパーティに出掛ける。
だが出来たのは友達どころの仲間じゃなかった。
フランス人の同胞たちはみんな開放的な異国暮らしで乱交体質になっており、若く美人でいいカラダの新入りお姉ちゃんに興味深々。
エマニュエルは経験豊富なみなさんに導かれて、禁断の官能の世界に目覚めるのだった…

★「アレ」を待ち続けること1時間余。だけど!!

って感じでエマニュエルがやりまくるんだが、途中から「何か足りない?」と気づく。

エマニエルの椅子はいつになったら出てくるんだろう?

物語はどんどん進んで、エマニエルが男と女と散々やった末に変態老紳士マリオ(アラン・キュニー)に性の哲学を体で教わるクライマックスになっても、あのラタンの肘掛椅子が出てきそうで出てこない。
またこの老紳士の性哲学の実践シーンが、麻薬吸わせたり現地の男に襲わせたり、キックボクシングの勝者にご褒美エッチさせたりして「開放的な性」に目覚めさせるなんていう笑えるほど陳腐なシチュエーションなのだが、それでもやっぱり椅子は出てこない。

もういつ出てくるんだよ椅子プレイはぁ!とエロより椅子ばかり気にかかってきた終盤に

emmanuelle2.jpg

椅子キター!!!

まごう事無きあのラタンの椅子がご登場!
がぜんテンションがアガる!

エマニュエルが椅子に座る。
ドレスを脱ぐ。
メイクを始める。
どんどんあのビデオパッケージの女の顔になる。
あの白いストールを首に巻く!
よっしゃあキター!
クライマックスキター!
エマニエル夫人ポーズ来いやぁ!!

………。

暗転。
スタッフロール。

………。

なんと、あのエマニエル椅子の決めポーズは、最後まで出てこないのでありました。


★感想

うっそぉー。

これには一緒に見てたみんなで思わず「なんでやぁ!」「詐欺だ!」と叫んでしまった。
で、冒頭の感想に戻る訳です。ある意味とてもガッカリしたと。
生まれてこのかた映画を観てあんなにガッカリした事は無かったです。

とまあ椅子ガッカリはさて置き、肝心のエロシーンですが、ソフトポルノな扱いの割に描写がヌルすぎる。
年下ロリータ娘がいきなり自分で始めちゃって…とか、スポーツクラブで年上お姉さまに迫られて…とかいう中学生の妄想かよ的な場面がばっかりだ。
エロシーンは乳首と毛はくっきり出てるが絡みは薄め。本番行為は相当雰囲気でごまかしている。
ブリトニー・スピアーズやリアーナの海外アイドルのソフトAV系ミュージックビデオと大差ない。
がっつりエロを求める派には不向きだと思う。

★いい雰囲気のバカンス映画。女性も見やすいです

だけど思ったよりセックス!セックス!じゃないので、女子がエッチな雰囲気だけ味わいつつまったり見る分には問題ない。結構見やすい。
なんでも「女性も見れるソフトなエロムービーにしよう」って意図が制作サイドにあったらしく、この手の映画にしては意外と屋外ロケが多い。
バンコクの街や水上タクシーの大型ロケもあるし、タイ名物のキックボクシングやタイマッサージやタイ娘がえげつない下ネタたばこ芸を見せる怪しいゴーゴーバーなども出てくるし、タイの名所や習俗が丁寧に紹介されてます。
ステキな観光映画として見れる。

そして女子リゾート映画につきものの70年代フレンチリゾートファッションも楽しめる。
シルビア・クリステルの着こなしが可愛い。さすがモデル出身の可愛いカラダなのだ。
ロマンポルノで貧乏でもメケメケでもアイドル風でもトチ狂ったフェチファッションでもない可愛い服を可愛い女優がとっかえひっかえ着こなしてくれる。これは目の保養
エロといえども、さすがおフランス。ぬかりなし。

しかしなんだか気になる木。
最初の方でエマニュエルが飛行機で男を誘惑して一発なさるシーンがあるんだが、誰が満席の機内で座席に座りながら堂々とやれと言ったかよ。
周りが気付かない訳ねーだろーが。エロいというよりむしろ笑える。

まぁ最後に特大がっかりしたのを除けば、色々ツッコミどころはあるがシルビア・クリステルが可愛くて良かったです。
遅ればせながらシルビア・クリステルさんのご冥福をお祈りします。

(了)
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