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No.118『ウンタマギルー』

製作年:1989年
原作:沖縄の説話『運玉義留』
監督:高嶺剛
脚本:高嶺剛
ジャンル:字幕付き沖縄ファンタジーミュージカル

118.jpg

今年はがんばらない系が流行ってます。
トレンドがスウェットにスポサンってさあ。ゆる~い。
最近腹回りがやばい中年管理職にはルーズシルエットは正直ありがたいが、どう着ても岸和田の元ヤンオヤジになる。
女にすら見えんw辛い流行りだw

で、いつものビミョーに流行に乗る企画。
ゆる~いサブカル映画『ウンタマギルー』

主人公は沖縄説話の怪盗ヒーロー。全編琉球語(日本語字幕付き)。舞台はアメリカ統治下で独立ネタあり。
ガチガチの左巻き沖縄ムービーなのかも?と覚悟して観たらゆるゆる~で隙だらけのえーかげんな作りで腰ぬけた記憶がある。
★はじめに

ひたいにヤリ刺さった白塗り男が
海辺をとぼとぼ歩いてる。

untama.jpg

作品の空気が一発でわかるヘタウマ魂みなぎる見事なタイトル書体w
「うわぁ」と引いたら観なくてOK!こんなゆるテイストが120分続きますのでw

★あらすじ(青字はネタバレあり

お天気快晴な散髪屋の軒先で、照屋林賢パパの故・照屋林助師匠が三味線弾いて沖縄民謡ミュージカル♪
本土復帰直前の沖縄は大変な状況だよ~ん♪とゆる~く歌って踊って教えてくれる。
ちなみに映画の中で脇役は何かっつうと軒先で歌って踊る。

舞台はきれいな海と森がある田舎村。
サトウキビ工場で働くワーキングプア青年のギルー(小林薫)には過食症でアリや土を食べる困ったちゃんな母(平良トミ)と、霊感が強くて得意技が動物夢占いの不思議ちゃん娼婦の妹チルー(戸川純)の家族がいた。
のっけから謎メルヘン設定連発である。

政治に興味無いギルーの関心は母親食わす事と村に住んでる巨乳美女マレー(青山知可子)。
恋というより早い話が一発やりたいのだが、彼女は淫豚草なるドラッグ吸ってラリってるダメ女、しかも工場オーナーであるタモリ眼鏡の成金オヤジ・西原親方(平良進)の養女なので手を出しづらい。彼女を眺めながら乳もむ妄想に耽ると、他人の夢が見えるウトゥーばーさん(間好子)に叱られるもんだからオカズにさえできないw

★でもやっちゃったがためにヒドイ目に遭う

しかしギルーは、村の外れの運玉の森で満月の夜にやってる「毛遊び」っつう怪しい名前の徹夜コンパにマレーを誘い、こっそり抜けがけてエロエロとマレーの巨乳を揉み一発おやりになる

巨乳美女をゲットしたギルーだがいいエロ夢気分も長く続かない。
ウトゥーばーさんの夢見捜索で速攻関係がばれてタモリ西原親方は激怒し、盲目なのにヤリ投げてギルーを殺しにかかる。

西原親方の怒りにも正当な理由があった。マレーは別に愛人兼形ばかりの養女じゃなくて実は処女。しかも常世の国ニライカナイの神様から預かった神聖なる豚の化身だったのだ。
親方はなんと視力と金玉を奪われてまで、今までマレーの純潔を守ってたのにーこのボケ!である。
の割に守りがゆるゆるだがwまぁ気持ちはわかる。
さらにサトウキビ工場が不審火で全焼してしまい、ギルーは放火魔の濡れ衣を掛けられ追われ者に。
母と妹、そして金玉半分潰れた友人アンダクェー(エディ)の協力で運玉の森に匿われ、母とアンダクェーと3人で逃亡生活を送る。
でも自給自足の逃亡生活は過食症母のハンパねえ食欲によりたちまちメシ不足に陥る。

★おっさん妖精、不思議パワーを授ける

そこへ森の妖精キジムナー(妻子持ちオヤジ)がやって来て、ギルーをミイラだらけの洞窟へ連行。「豚の化身と寝た男は神の裁きでこうなる」とおそろしい事を言う。
しかしキジムナーは以前ギルーに息子を助けられた恩があるので、ギルーのミイラ化を防ぐため額に聖石を埋めて不思議な妖精パワーを授ける。

するとなんと!ギルーは空中浮揚できるようになるわ、動物の心を読むムツゴローさんの術を会得するわ、おかげでヤギ捕り放題食い放題で母満足だわ、って心読んだ動物食うのかよ!
しかも余ったヤギを村人におすそ分けして村人は喜びの宴会だー♪と急に良い事尽くしになる。

その頃村では、サトウキビ工場全焼の原因が「アメリカ政府から補償金ゲット&ギルー追放」の一石二鳥を狙った西原親方の仕業だとばれていた。
おかげでギルーは村の英雄になっちゃった。
調子に乗ったギルーは沖縄独立党員とつるんで米軍基地や悪徳日本商人から武器や食料を盗み、いきなり琉球独立を助けるヒーローになる。
警察と銃撃戦になっても不思議パワーでかわして「俺はアメリカでも日本でもねえ!琉球だー!」と叫ぶんだが、あれ?こういう映画だったっけ?あんたこういうヒーローキャラだったっけ?
唐突に左巻きヒーロー化するのは違和感必至。これがメインテーマだとは思うんですけど。

しかも一方でサイドストーリーに、西原親方がマレー愛用のバイブを手にして「いっそこいつで俺もこの子を」と思いつめたりとか、どこかの家族が要らない婆さん海に流したりとか、不思議ちゃんな毒エロファンタジー全開で、
妹チルーが琉球政府トップのイケメン高等弁務官(ジョン・セイルズ!)の愛人になってて何故かイケメン弁務官が豚と血液交換してたりとか琉球ヒーロー物語の勢い削がれっぱなしw
まぁサイドストーリーの方が面白いしね。

★処女を奪われた復讐のヤリ遂に刺さる

で、琉球独立派やクーデター話や出てきた割にサブカル映画らしく話はぐだぐだに終わる。

おらが村のヒーロー・ギルーの武勇伝を讃えるため、村人達は『ウンタマギルー』のお芝居を上演する。
そこでギルーも本人役で出演して、空中浮揚術を披露したりしてゆる~く盛り上がってたが、そこへ西原親方とウトゥーばーさんがやって来る。
愛しいマレーの処女喪失の復讐を遂げるため、何かっつうとヤリ殺人計画にいそしんでた親方だが、ばーさんのナビで舞台めがけてヤリを投げると見事ギルーのひたいに命中。
ここで映画は冒頭のヘタウマタイトルシーンに戻る。ギルーはヤリ刺されても別に死ぬ訳でもなく、海辺をとぼとぼ歩いて運玉の森へ入り姿を消す。

その後チルーは多分イケメン高等弁務官の子供を妊娠だか想像妊娠だかして腹をふくらませ、西原親方はニライカナイの神様(姿はただの親父)にマレーの純潔を守れなくてゴメンと謝るが、神様は親方にヤンバルクイナになれと命じる。

って所で舞台は突然冒頭のサトウキビ工場に戻る。
マレーがドラッグ吸っててギルーが働いてる。
なんだ夢オチエンドかよ。と思ったがギルーに見えた男はギルーじゃなくてギルーに瓜二つの青年・サンラー(小林薫)らしい。
何が何だかわけわかめw
そこへタモリメガネかけてない西原親方が来て沖縄が日本に復帰したぞーと演説する。

演説終えた親方はマレーの元へ行き、いきなりダイナマイト自爆心中する。
勝手に話の落とし前をつけたところでジ・エンド。


★感想

………。

80年代ポストモダン映画ってものは、観終えて感想とかを述べる以前にまず脱力しますなw

気を取り直して感想。
神の豚とか超能力とか義賊とか自爆とかあらすじだけ見ると派手な舞台設定の割に、実際観ると不思議ちゃん話が淡々と続くだけのサブカルらしいヤマなしオチなし映画です。

さらにのんびりほっこりした沖縄の風景と照屋林助師匠をはじめとする沖縄民謡ショー、上野耕路のゆる~く心地よい音楽に誘われて何度も睡魔に襲われるw
まぁちゃんと観てても筋がわけわかめであるが途中観てなくても筋を追うのに困らないwので多少寝ててもオッケーです。

★不思議ちゃんもオヤジも全員ゆるうり流され系

登場人物もポストモダンらしくごちゃまぜ。
地元の沖縄成分高めで、半分素人編成。主演の小林薫と戸川純が不慣れな琉球語で演技がたどたどしく見えるおまけ付き。

演技面では見るべく無いが(昭和演技好きなら特にw)、それがのんびりほっこり風景に溶け込んで、いい塩梅に愛すべきキャラに仕上がってます。
登場人物全員がダメダメ人間だらけの上に痛いサブカル設定が時たま鼻に突きますが、どこか運命にゆるうり流されて生きてる感じが心地良いんですね。癒される。

怖い顔だが癒しなオヤジ妖精キジムナーと、片玉無しのアンダクェーがお気に入りキャラですが、キジムナーが沖縄伝統芸能の人で、アンダクェーが過激ハードロックバンドの人なのか。
あと何故出てるのか分からないジョン・セイルズ。高等弁務官の軍服姿が予想以上に眼福
渋イケメンすぎて本職の俳優かと思った。

★とっても気になる青山知可子の官能的巨乳

しかし濃いおっさんキャラもジョン・セイルズもてるりんショーも戸川純の可愛いワンピも気になるが
『ウンタマギルー』の代名詞はやっぱアレだぁ!
睡魔に襲われた目も一瞬で覚める、マレー役・青山知可子の巨乳バディですね。
サブカル映画嫌いな方も一見の価値あり。

肉感的なむっちり肌!気怠い美貌!たわわな乳!
アングルのハーレムのねーちゃん名画みたいな頽廃したフェロモンが匂ってきそうなルックスだ。ギルーでなくても揉んでみたいと思うぞこれは!!
冒頭で寝転んで淫豚草吸ってラリってる姿など、青山知可子さんには申し訳ないですけど『淫乱』の文字をを可視化したらこんな感じかと

それだけに正直ニライカナイの神様ひどすぎる。「こいつの処女を守るなんて殺生すぎるわ」と男なら考えて当然だ。
そんな男の不条理を背負って生きる西原親方にギルーの話より力を入れて観てしまいました。親方とマレーの話、もうちょい観たかったなあ。

また元祖不思議少女・戸川純が娼婦役なのも単独だとそれほどインパクトは無いが、青山知可子と対照的なルックスだけに「神様、逆さに間違えたんじゃねーのか」と一言ツッコミたくなる不条理性を際立たせてて良かったです。

(了)
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