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No.122『神田川淫乱戦争』

公開年:1985年
監督:黒沢清
脚本:黒沢清
ジャンル:ポストモダンポルノ映画デスマッチあり

122.jpg

今回は黒沢清監督カンヌ受賞おめでとう企画。
『ドレミファ娘の血が騒ぐ』も好きなんですが、あれはちょっとレビュー書くのが難しいwので後回しにしてこちらを書く。
実に80年代らしい、明るく能天気に狂ってるポストモダンなポルノ映画です。オチシーンのあっけらかんな「見え具合」が妙に気に入っているw
★あらすじ(青字はネタバレあり

神田川沿いのボロいアパートに住んでるOL・明子(麻生うさぎ)は、彼氏の良(森太津也)とセックス三昧で、他はなんかやる気がしない生活を送っている。

そんな風におヒマを持て余してたある日。
ご近所友達の女子大生・雅美(美野真琴)から「川の向こうのマンションに住む浪人生親子が変だ」と報告を受ける。
趣味の天体観測用望遠鏡でマンションをのぞいたら、受験ノイローゼっぽいヒョロガリ息子(岸野萌圓)がママン(沢木美伊子)の乳を吸っていた

母と息子は家の窓のカーテン開けっ放しで、あっけらかーんと公開近親相姦プレイに毎晩いそしんでるらしい。


「これはいかん!」「うーむ実にいかん!」なんて妙な正義感に燃えた明子&雅美は、浪人生息子を救出するべくマンションに突入するが、第1次救出作戦は失敗。管理人につまみだされる。
そりゃそうだろ!
誰が人の家に不法侵入するのにマンションの正面玄関から堂々と押し入るかよ!

★ていうかお前ら仕事と大学行けよ

そこでゆる~い頭でちったあ考えた2人は、梯子を使って窓から侵入成功。しかしママンに捕まり神田川に突き落とされる。
ママンは手ごわい敵であるようだ。
でもあきらめない明子と雅美は仕事と大学と彼氏をそっちのけにして、1日中浪人生とママンの様子を観察したり、レズプレイしたりおひとりでやったりしながらボロアパートで次の作戦案を練るのだった。

とかしてる内に浪人生は屋上で呑気にフルート吹いてたかと思えば、飛び降り自殺未遂を起こしてみたり、と思えば自殺を止めたママンが歌い出し母子即席ミュージカルを演じてみたり、カバディみたいな謎の追いかけっこで遊んだり、訳わからんが精神状態が悪化してるらしい。

ますます「うーんいかん」な使命感を持った2人は、花火振り回して第3次作戦の突撃開始。
雅美がママンを簀巻きにして動きを封じ込め、明子は浪人生の服を脱がして上にまたがり、騎乗位でむりやり正しい男女のセックスをお教えになる

ところがママンの熟女味しか知らない浪人生は若い女の肉体への反応がどうも良くない。
そこへママンが簀巻き状態で反撃かまして一言。
「この子の体はあたししか受け付けないようにしてるんだよ」
すげーw
やるにはやったものの救出は失敗に終わる。

★神田川デスマッチの後の衝撃エンド

浪人生は一層精神不安定になり、自分の顔に文字を書き眼鏡をオレンジに塗りたくるセルフ耳なし芳一プレイをする始末。
でも一見失敗にみえた騎乗位攻撃は、彼のセックス観念を確実に打ち砕いていたようだ。

とある昼下がり。
ママンが息子を置いて買い物に出かけ、明子は作戦失敗に失望してアパートでボケッと過ごし、明子の彼氏が雅美に「最近あいつ冷たいんだよね」と相談するついでにカーネーションを尻に挟んで一発やっていたw隙を突き、浪人生は遂に行動した。
なんと自らマンションを出て神田川を渡り、明子のアパートへ向かったのである。

それを発見したママンは驚いて川底へ走り下り、明子も参戦して浪人生を奪い合う。
ママンの買い物袋ラリアットの威力がでかいw
いいデスマッチだw
最後は浪人生がママンをすのこイカダに流し、明子はとうとう救出作戦に成功する。

明子と浪人生は神田川をウィニングラン。
さらにどこかのビルの屋上で全裸になり、白昼のウィニングセックスするんだが

激しいエッチのはずみで柵にぶつかり、柵が外れて全裸でまっさかさまに落ちる。
なんという衝撃のエンディングwww

結局、淫乱戦争の勝者は誰だったのか?
なんかどさくさに紛れて淫乱OL&女子大生の二股に成功した彼氏って気がしないでもないジ・エンド。


★感想

登場人物全員がゆる~く明るく性欲に狂ってる、とんでもないバカポルノでした。

『変態家族兄貴の嫁さん』が小津オマージュなら、こちらはゴダール先生のオマージュ映画。
タイトルバックから衝撃のエンディング展開まで、ゴダール映画に詳しくない私もネタ元が分かるくらい、分かりやすくゴダール尽くしとなっとります。
若い女子に棒読みで文学的長セリフを言わせるとか、意味なく窓から物をポイポイ投げ捨てるとか、文字と原色使いで埋めつくした浪人生部屋とか、ヌーヴェルヴァーグ&ポストモダンあるあるシーンが気恥ずかしいくらいてんこ盛りw

でもどこか『兄貴の嫁さん』的に「小津安二郎をポルノ映画で再現したい!」熱気に欠けるからか、麻生うさぎのあっけらかーんとした魅力からでしょうか、ポストモダンバカポルノ系では『宇能鴻一郎の濡れて打つ』に近い感じで、何の気負いもなく楽しめます。
また助監督で『兄貴の嫁さん』の周防正行と『月光の囁き』の塩田明彦が手伝ってたりして、若い才能が一発やってやるぜな青臭い匂いが画面から漂ってくるのも面白いです。

★麻生うさぎ&美野真琴が昭和女子大生的可愛い

メインのOL&女子大生コンビは美形じゃないが、いかにも80年代素人女子大生でーす!って感じで、素朴で健康的でキャピキャピ☆してて好きだ。
神田川デスマッチで勝利して川を走るシーンのピチピチした脚がいいなあ。

ファッションもゆる~く明るい昭和アイドル風に結構がんばってます。
明子の赤ショーパンに赤スニーカーも可愛いし、雅美が友達の彼氏と一発やるシーンで着てた白フリルのトップスが可愛い。

しかし今どきの映画ドラマでOL女子大生が仕事も学校も就活もしてない設定ってのはそれなりにシリアスな空気を孕むもんですが、そーんなのみじんも感じさせずに明るくサボるなあw
サボってセックス三昧する堕落した生活への肯定感がはんぱないw
あと明子のアパートのインテリアが「物は何でも床に直置き」なのが、バブル時代の貧乏臭さ全開でいい味出してるw
昔、山Pの三世代あるあるバラエティ番組で「バブル世代はフローリングの床にランプ直置きそして観葉植物を飾る」と言ってたのを思い出したw映画はフローリングじゃなくて、オールド神田川式に畳敷きでしたが。

★やっぱり気になるバカ彼氏の森太津也

さて最後はやっぱりこのネタ。
明子のセックス三昧のバカ彼氏を演じた男優、森太津也こと森達也さんについて。

『A』など何かと物議を醸す作風と言動で知られる社会派ドキュメンタリー系映画監督でして、最近もイスラムの国関係で物議を醸す発言をしてらっしゃいましたが、でも発言の是非はともかく名前を聞く度に「カーネーションを尻に挟んでたよな」と思い出すんでコメントが真顔で聞けなくて困るw
あれはいかんよw
面白すぎて頭の片隅から消えんものw

とりあえずこれから生活等々の為にAV出たりする男優さんは、尻に何か挟んでエッチするシーンを演じる時は「あの人昔尻に挟んでエッチしてたよね」と後世までひっそり誰かに呟かれるリスクを背負い覚悟して腰振ってくださいw
だからどうだという話ではありますが。

(了)
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