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No.127『エスパイ』

公開年:1974年
原作:小松左京
監督:福田純
脚本:小川英
ジャンル:超能力は愛なのだスパイアクション映画

127.jpg

『惑星大戦争』ときたら次は『エスパイ』である。

東宝製作で同じ監督で同じ大風呂敷広げ系で(スケールは地球内におさまる規模だが)、世界を駆け巡り超能力バトルをやりますが、ラストで同じくずっこけるダメ加減
でも由美かおるの昭和女優ファッションは頑張ってて目の保養になります。

「エスパイ」とは「エスパー・スパイ」の略だそうです。
ネーミングセンスの直球加減がなんとも昭和。
★予告編



良くも悪くも昭和東宝テイストど真ん中な予告編。
由美かおるの華麗ファッションの一端が見れる。
踏み絵にどうぞ。

★あらすじ(青字はネタバレあり

尾崎紀世彦が愛こそすべてと信じていたい~♪と歌いあげるザ・昭和歌謡な雰囲気でスタート。

舞台は1970年代。
イケメンレーサーの三木次郎(草刈正雄)は、テスト走行中に死にかけたのが原因で超能力に目覚めてしまったばっかりに、謎の超能力国際組織「エスパイ」の日本支部長(加山雄三)にスカウトされる。
というより無理やり組織の一員にさせられる。

しかし三木くんはまだ「力に目覚めたばかりで自分で自分のパワーをコントロール出来ない」って理由で、下っ端見習いな立場からスタート。組織の推定レッド隊員・田村(藤岡弘)と推定ピンク隊員・マリア(由美かおる)による超能力特訓を受けながら、真面目に新入社員仕事をやっていた。
マリアさんは男むさい組織事務所の紅一点。ひとり叶姉妹ばりのゴージャスドレスだが、さすがに仕事の邪魔になるレベルである。

その頃エスパイは世界各地で起こる謎のVIP殺人事件を調査中だった。
事件は「走行する特急電車の外から社内の座席に座ってるVIPを銃殺する」という常人には無茶すぎるテクニックだったため、犯人は宿敵の超能力組織「逆エスパイ」と突き止めた。
逆ってw随分いい加減な名前過ぎないか。
当時の子供は納得したんだろうか。

★イスタンブールで由美かおるが脱ぐ!踊る!

そこへ逆エスパイ組織内にいるらしい二重スパイの男(山谷初男)から「やつらがバルトニア首相暗殺を計画中」と情報が入り、田村&マリアは逆エスパイの本拠地らしいイスタンブールへ出張する。

グラサン開襟シャツからチラリ胸毛の山谷初男や、全身ピンクのぴっちぴちパンタロンスーツ&真っ赤なウェッジソール姿の由美かおるなどの70年代ファッションを話そっちのけで楽しんでたら、敵の殺し屋と超能力バトルがはじまり、マリアが殺し屋に誘拐される。
エスパイメンバーはマリアを探し居所を突き止めるが、囚われたマリアは逆エスパイ組織に洗脳され、謎の魔窟のいやらしいベリーダンスバーで催淫剤を飲んで官能的ダンスを踊らされていた。

乳房すけすけ乳首に花のボディスーツ姿で裸の黒人大男アブドゥラといやらし~く絡んだ後は、アブドゥラに脱がされ乳丸出しで恍惚うっふ~ん
おおぅすばらしいお宝!目の保養!
これだよ昭和映画のお色気はっ!

マリアの居場所をやっと見つけた田村は官能的なエロダンスに「俺は感動した!」と拝む…どころか「俺の恋人をよくもこんな目に!」と逆上。念力でアブドゥラの舌をねじ切っちゃって大騒ぎ。
組織に捕まった田村は、やたら日本語が流暢な逆エスパイの親玉・オルロフ(若山富三郎)に300ボルトの電流お仕置きを受け、さらに体を縛られたまま地中海に沈められる。
でも海に沈んだ途端、速攻でソ連の原潜が助けに来て無事なんだがw
おいおいすぐ来れるならもっと早く助けろよ。

しかも唐突にダルシムを彷彿とさせる謎のヨガ導師・サラバッド師匠(なんと岡田英次w)も登場するし、強引ワールドワイドに話が展開してちょっとドキドキ。

★地獄のアルプスの鐘攻撃に鼓膜破壊寸前

レッド隊員の超能力を失ったエスパイ。だが首相暗殺計画は待ってくれないので残りのメンバーで計画阻止に動く。
人で不足ゆえ新人三木くんも駆り出されて、首相がひっそり匿われてるらしいスイス・サンモリッツの村で逆エスパイと対戦だ。

首相邸の周囲にサイキックカーテンを張るエスパイだが、敵は「超能力で村中の鐘を鳴らす」という、なんともスイスらしい攻撃を仕掛けてきた。
鐘を鳴らすのはあなた♪かよwと笑ったのも束の間、念力で超音波仕様に改造された数十数百の鐘が、殺人兵器ばりにエスパイ達の鼓膜を破壊する。
うるせー!
観てるこっちもうるせー!!

エスパイ(と観客)がげんなりした隙を突き、耳栓して屋敷に乗り込む暗殺者軍団。
三木くんは超能力で鼓膜破壊攻撃に耐えて防御し、田村は自慢の拳で敵をブッ飛ばし鐘の音を止めるが、残念ながら力及ばず首相は殺されてしまった。

★超能力とは愛なのだ

でも殺された首相は実は替え玉。
本物のバルトニア首相はパリで無事に行事をこなし、次は東京へ向かうところでした。ああ一安心。
今度こそ失敗は許されないぞ!
敵をやっつけるぞ!オー!
とエスパイ一同心に誓う…はずだが、三木くんは目の前で人殺しを観てトラウマになり、マリアはエロダンスの恥ずかしい記憶がフラッシュバックして、お互い悩んでいた。

でも首相暗殺は個人のお悩みなど待ってくれないので、エスパイは首相専用機に乗り込み警護する。
しかしパニック映画で飛行機といえば!
ハイジャックの出番ですね。
機長は敵組織から派遣された金髪美女・ジュディに洗脳され、無謀操縦で墜落の危機に陥るが、サラバッド師匠の玉砕念力攻撃で墜落を食い止め、機長の代わりに田村が操縦して事なきを得る。
なんで素人がいきなり飛行機操縦できるねん?のお約束のツッコミは「超能力」の一言で解決されるが、まぁ藤岡弘だったら超能力じゃなくても普通にできるかw

東京に無事到着した首相とエスパイは東京会議の準備と警護にいそしむが、心が弱った三木くんはジュディの催眠術にかかり、敵アジトへふらふら行き殺し屋達に殺されかける。
すると三木くんの愛犬ハチ公と田村が助けに来て、殺し屋6人重機3台の攻撃をものともせず大暴れ。
こいつ超能力無くても十分強いやんw

そして戦いの最中に田村はひらめいた。
ご主人の危機に駆け付けた愛犬ハチ公の姿を見て。
田村は迷える三木くんに、超能力の哲学を伝授した。

超能力とは………愛だ

でたー。

愛の教えがベタだろうが唐突だろうが、愛と口走る藤岡弘の謎オーラに圧倒されて使命に開眼した三木くんは、首相を守るため会議の会場へ駆けていく。

★クライマックスももちろん…愛なのだ

東京会議は何事も無くスタートするが、首相演説の途中でお約束通り異変が起きる。
会場照明は点滅し、首相は悪の演説を始め、天井が落ち柱は崩れ会場の人々はパニック状態。
こんな力が使えるなら最初からやれよと思うが、エスパイは冷静に「これは敵の幻覚だ!」と見抜く。人々が幻覚で無駄にパニックになった隙を突いて殺し屋が会場に侵入し首相を殺害する作戦らしい。

そして三木くんが会場に駆けつけ逆エスパイと超能力バトルスタート。
一方田村は三木くんの身代わりとなり、時限爆弾付き自動車に閉じ込められる。
不死身の藤岡弘も絶体絶命のピンチ!
でも何故か突然田村はテレポーテーションが使えて、しかも突然超能力が復活しかもパワーアップして、瞬時に会場に現れ殺し屋を叩き殺す。

は?何でだよWhy?なご都合展開だが一応理屈がありまして、
エロダンスのショックでマリアの超能力がさらに開花→悩むマリアと相談に乗る田村の間で愛が高まり→愛の力で田村は再び覚醒しました、んだそうだ。
「超能力=愛」の田村節を裏付ける結果となった。
らしい。
理屈のようで理屈じゃない気もするが。

ラストはエスパイが悪の本拠地に乗り込み、床に落とし穴だのギロチントラップだの楽しいアトラクションをこなして親玉オルロフとご対面。
エスパーバトル(結構しょぼい)をしながら、なんでか「いかに私は悪の親玉になったか」というオルロフの生い立ちを聞かされるメンバー。
オルロフのパパが超能力ゆえに犯罪者と間違われて死刑になったんで人間不信になった身の上話とか、人類を滅亡させ超能力者の世界を作りたいとか、エスパーは人間か人間じゃないかとか、
「超能力は愛か?…愛なのか?」
とかぐだぐだ語りまくった挙句、オルロフは田村の愛の炎攻撃で火だるまになり、オルロフの体から抜けた悪のフォースは唐突に宇宙に帰っていきましたとさ。
やっぱ愛こそすべて最後に愛は勝つ!でジ・エンド。


★感想

愛こそすべて~♪すべて愛~♪
超能力も愛~♪
あれも愛これも愛たぶん愛きっと愛~♪

愛と歌えばいかなる曲でも最期は必ず松阪慶子『愛の水中花』で締めるうめめちです。
好きなんですよこの歌。それはともかく。

愛で矛盾を何でも解決するこの映画。
まぁ昭和後期に一世を風靡したユリ・ゲラーブームの便乗企画で出来た映画らしいので、理詰めで超能力を説明せよとか無理な事は申しませんが、世界を股に掛けるエスパースパイアクション!と大風呂敷を広げた割に、肝心のバトルはしょぼくお涙頂戴で終わる湿っぽさが昭和的です。

超能力といえど物を破壊する攻撃はほとんどなく、人の心を操り幻覚を見させる精神攻撃が主力ゆえ、ハリウッド系のようにスカッとはしません。
物をバンバン壊すのは予算が掛かるからだろうかw
アルプスの鐘攻撃は面白かったですけど。ほんとにうるせー人迷惑な攻撃だw

★日本であんな服が似合うのは草刈正雄だけです

話や特撮効果の代わりにファッションは楽しめました。
由美かおるはドレスとエロ衣装の他にホットパンツや白毛皮&白の女優帽などの昭和女優ファッションをとっかえひっかえ披露してくれるし(スタッフに由美かおる専属スタイリストもいました)、胸毛の山谷初男などネタ服も仕込んでる。

しかしラスボスオルロフさんはなぁ。
怪僧ラスプーチンを意識したゴシックキャラなのに、服がフツーのスパイファッションでちょっと残念。もっとロシアンゴシックしてほしかった。
さらに残念なのが和田アキ子みてーなヅラ。若山富三郎の福ふくしい顔だとおばちゃんぽい。下に豹柄Tシャツ着たら天神橋筋商店街を歩いてもおかしくないよ。普通にオールバックじゃダメなのか?
あと赤チェックのスーツに真緑のシャツ、えんじ色のネクタイなんて服が似合うのは日本人では草刈正雄だけだなーと思いました。

★なんだか気になる睦五郎

最後に脇役俳優の気になる木。
クールな殺し屋役を黙々と演じた睦五郎。
子供の頃はテレビばっかり見てたうめめちには、「名前は全然知らないが、ドラマで顔を見れば『ああまたこの悪い人か』と思う俳優さん」という謎の存在でした。
眉間にもの凄く特徴があるんですよね。
別にイボが生えてるとか眉毛が一本につながってるとか目印がある訳じゃないのに、眉間を見ればすぐわかる。
不思議な顔の人でした。

(了)
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