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No.130『処女の生血/アンディ・ウォーホルのドラキュラ』

公開年:1974年
監修:アンディ・ウォーホル
監督:ポール・モリセイ
脚本:ポール・モリセイ
ジャンル:おしゃれなエログロおバカ吸血鬼映画

130.jpg

芸術の秋ですね
ファッションの秋ですね。
今年は70sファッションが流行ってますよって事で、レトロおしゃれな映画特集。

一発目はアンディ・ウォーホル。
『キス』『エンパイア』などの実験映画じゃなくて、ポール・モリセイが撮ったB級おバカ映画の方。
でも『悪魔のはらわた』はグロスプラッター耐性が強くないとひじょーに厳しい。私も厳しい。
比較的マイルドな『処女の生血』ならまだいけると思われます。

若き日の怪優ウド・キアー様の透き通る瞳あり
ジョー・ダレッサンドロの眩しいマッパあり
ヴィットリオ・デ・シーカおじさまの微笑みあり
クラシックに70sヒッピーを混ぜたファッションあり。
バカバカしく楽しめる&眼福なB級ホラーです。
★予告編



ウド・キアー様の魅力たっぷり
予告編は相当エログロ控え目ですから、これで気分が悪くなるなら視聴は厳しいです。
踏み絵にどうぞ。

★あらすじ(青字はネタバレあり

時は1920年らしい。
処女の生血が主食のドラキュラ伯爵(ウド・キアー)は、性に開放的すぎて処女が激減した20世紀社会じゃ飢えて瀕死に陥っていたw
そこで主人の容態を思い遣る八嶋智人風味な執事アントン(アルノ・ジュエギング)は、「敬虔なカトリックの国のド田舎に行けばまだまだおぼこい処女はいまっせ~」と提案し、2人でイタリアの小さな村へ狩り…いや療養の旅に出る事にした。

到着早々、あやしい第一村人(ロマン・ポランスキー)から情報ゲット。
「村の名士であるディ・フィオリ侯爵(ヴィットリオ・デ・シーカ)は美人4姉妹がご自慢だ」
さっそく執事は侯爵に直談判して「ルーマニアの金持ち貴族が嫁を探してる」と嘘をつき、公爵邸の宿泊権をゲットする。

★父親が娘の処女を正しく判断できる訳無いじゃんか

ディ・フィオリ侯爵は金持ち独身貴族が現れて大喜び。
というのも公爵はギャンブルで財産なくした馬鹿パパで家計は火の車、家族は庭を耕し自給自足生活。
四姉妹の誰でもいいからもらってくれー!と願うあまり、「娘達は処女か?」とのドラキュラ公爵のご質問に

「もちろん」とぶっちぎりで即答www

パパン娘たちの顔をちゃんと見てんのかよ!
まだ14歳の末っ子ちゃんはともかく次女と三女は露骨にヤリマンビッチ顔じゃねえか!
まぁ父親なんて世界中そんなもんだがねw
自分の娘が処女か正しく判断できる訳ないじゃんかw

と一斉につっこんだであろう観客の予想通り、適齢期の次女サフィリア(ドミニク・ダレル)は侯爵家に仕えるセクシーイケメン下男のマリオ(ジョー・ダレッサンドロ)とセックス三昧で、ドラキュラ伯爵を見て「キモくていかにも体弱くてやだーwだけど、あっちはいいのかしらねー?やっぱ結婚は体の相性が良くないとねー」とぬかす始末。
だが両親は強引にサフィリア押しで話を進め、ドラキュラ伯爵の部屋へ夕食を届ける役目をわざわざサフィリアにさせる。

★メッコールの100倍はまずーいヤリマンの生き血

さて処女の生血不足で今にも死にそうな伯爵様。
時々体を痙攣させて悶え苦しんでるし、事故死した少女の血を浸したパンをもらって「ああおいしい♪」とウルウルするほど飢えている。
しかも伯爵ったら女の血はすすりますが、あっちの方は童貞くさい感じなのは気のせい?w

って事で処女判定眼が曇りまくりの伯爵様は自称処女サフィリアと2人きりになった途端、「お前は処女か?」と直球で尋ねる。
「ええもちろん」
シラッと答えたサフィリアwを押し倒し、思い切り血を吸いまくったその時。

「う”お”え”え”え”え”え”」と即リバースwww

外人サイズのデカいバスタブが3㎝は埋まるほど大量の血糊を吐き倒すウド・キアー様(かなり大変そうw)の姿がまことに哀れ。
伝説のサブカル雑誌『GON!』愛読者だったうめめちは、「伝説のまずジュー」企画ページに触発されて、噂に名高いメッコールや輸入物のあやしげなまずジューをわざわざ買って飲んではリバース大会した思い出がつい蘇るがw、それよか100倍はまずそうだ。
非処女の血ってそんなにまずいのかw

★お前も非処女か!ってちったあ学習しろよ伯爵様

味が美味い不味いともかく、血を吸われたサフィリアは吸血鬼化して昼間は寝込むようになっちゃったので、暇なマリオは三女ルビニア(ステファニア・カッシーニ)とガシガシやりまくっていた。

ところがヤリマンだが割とマリオに一途な次女と違い、ルビニアは根っからのクソビッチ。男も女もいける口で次女とレズプレイだってやっちゃうのに、処女偽装してドラキュラ伯爵夫人になる気満々w
「貧乏人と寝たからってあたしビッチじゃないわよ(貴族相手の貞操はあるわよー)」と言い放ちマリオにキレられるくらい図々しい根性で、「姉さんが寝込んだ今がチャンス!」と伯爵様の部屋へ特攻して「あたくし処女よ」とアピールする。

もちろん結果は血を吸う→リバース→バスタブ血糊まみれw

伯爵様は「あいつもこいつも非処女だよ~」と執事にグチるが、あからさまにビッチじゃねえか!学習しろよ。
3番目の候補、長女エスメラルダ(ミレーナ・ヴコティッチ)は、見た目地味喪女だが話してみたら意気投合。喪男風味の伯爵と夫婦になるならお似合いだが、昔婚約者がいたらしいからやっぱ非処女だよね、と早合点してあきらめる。
残るは14歳末っ子ペルラ(シルヴィア・ディオニシオ)のみ。

★吸血鬼の魔の手を逃れるには強引すぎる解決法

次女三女が吸血鬼化して不安なペルラは、頼れるイケメン兄さんマリオにどうしたらいいか相談する。
前々から伯爵の素性が怪しいと踏んでいたマリオは、伯爵と執事が「父親の死体だ」と言って持ち込んだ棺桶をこっそり調べてみると中身は空。こいつは吸血鬼だ!とバレる。
その隙にペルラは次女三女にさらわれて、伯爵様へご献上されかけたが、危機一髪でマリオに助けられる。
ああ良かった!ありがとうマリオ!と感謝したものの、そういえば四姉妹の頼れる兄さんマリオはヤリチンマリオでもあった

すなわち
ペルラをドラキュラの魔の手から救うには、ペルラが処女じゃなけりゃいいんだろ!
という理屈をぶちあげ、壁ドン姿勢で立ったまま前から突っ込みなさる


ひっでーw
なんと強引な解決法w
マリオの蛮行は侯爵夫人に見つかり、当然大目玉を食らう。
一方伯爵は床に残されたロストバージンの血をつい這いつくばって舐めてしまい、長女に見られる。
万事休すである。

あとはクライマックスのマリオvs伯爵デスマッチ。
斧持ったマリオが館の中を追いかけ回り、最後は庭で手足をざっくりぶった斬るが、とどめを刺す所で長女が出てきて伯爵をかばう。
いつの間にか伯爵を慕ってしまった長女は、自ら吸血鬼とともにクイに刺さり絶命するのでした。
何ともエログロ映画らしい血みどろジ・エンド。


★感想

なんとも70年代らしいチープ&バッドテイスト。
ヌードも血も文字通り出血大サービスですが、バカバカしいけど登場人物に憎めない魅力があり、何度もリピートしたくなる、愛すべきB級カルト映画。

udo.jpg

まぁ魅力の大半は吸血鬼映画史上最弱と誉れ高いドラキュラ伯爵役の、みんな大好きウド・キアー様でありますが。
どうですかこの麗しくも弱弱しいお姿。クラシックな黒い羽コートがお似合いすぎるか細い体は、ヤク漬けのヴィジュアル系ロックスターのようだ。
透き通る瞳は少しいたぶったら大粒の涙がこぼれそうw

性格もまことに弱弱しく、顔色が悪いの気にして毎日こってりメイク。
内気だから対人関係は執事に任せてうじうじとひきこもりニート。
自分が瀕死でイタリアへ転地療養するというに、「ペットの鳥を一緒に連れてくかどうか」「ベッドのお棺が車に入るサイズかどうか」と細かい事をいちいち気にして執事にグチる。
イタリアに着いたら着いたで「野菜が変わったものばっかりで食べれない」「イタリア人は何でもオイルをかける」とやっぱりいちいち執事にグチるw
何と器のちっさい男w

でも何かかわいい。
だまされて非処女の血を飲まされ、リバースして放心状態になる情けない姿は、抱きしめて背中をさすりたくなるかわいさだ。
主人を案じてるが細かい愚痴はハイハイと右から左へ聞き流す執事とのバディぶりもナイスw

★クラシック&ロマンチックヒッピーが可愛い

侯爵の娘たちもバカビッチだが憎めない。
そして身に着けてるドレスがどれも可愛い。
基本はクラシックなお貴族ドレスなんだが、ゆるーく70年代ロマンチックヒッピーが混ざってる。
ボヘミアンなレースを散らした白いドレスが可愛い。侯爵夫人の貴婦人ドレスもシックですてきぃ。
インテリアもおしゃれで可愛い。
ドラキュラと死んだ妹が眠る地下室は、棺の上にお花まいてるのがかわいいー。

さらに正義の味方マリオの衣装は、白ブラウス&サスペンダー&スエード半パンの下男スタイルでこれまた萌える。
もちろん中身は60年代アングライケメンスター★ジョー・ダレッサンドロなので、惜しみなく生尻丸出しヌードで女を食いまくり。この人の体はいつもぴっちぴちで肉としておいしそうだw
肉食イケメンジョーvs瞳ウルウル喪男ウド様って一目で瞬殺エンドが想像できますがねw

★ヴィットリオ・デ・シーカの気になる木

最後にいつもの気になる脇役チェック。
いつもうさんくさい風体のロマン・ポランスキーも執事の人もいい味ですごく気になるが、侯爵パパ役のヴィットリオ・デ・シーカが何ともイタリアンらしいロマンスグレイで良かった。
甘ーい微笑みが何ともロマンス
イタリアンオヤジのキラーアイテム・ピンクのシャツ(こんなもの堂々とセクシーに着こなせるオヤジは世界中でイタリア人だけだと思う)がいかにも似合いそうだ。
監督になる前はイケメンスターだったのかー。そうだろうねー。

この人の嫁もやはり女優だそうで、「女のよろめき映画を撮るのが上手い監督は嫁が女優」説を裏付けることとなった。
ってどういう説だよw単に私の偏見であります。

(了)
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