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No.135『ケン・ラッセル 肉体の悪魔』

公開年:1971年
原作:オルダス・ハクスリー『ルーダンの悪魔』
監督:ケン・ラッセル
脚本:ケン・ラッセル
ジャンル:お下品満開罰当たり!前衛アングラ映画

135.jpg

秋の英国祭りその3&ハロウィンなので魔女ネタコスプレ映画をひとつ。

うめめちが心から偏愛するイギリス映画界の前衛暴れん坊将軍、変態ケンちゃんことケン・ラッセル監督作品。
前衛アングラバリバリ
あやしいコスプレバリバリ
下品もバリバリ

こーんなに楽しい作品なのに、残念ながら日本版は未DVDだ。
でも『卑弥呼』すらDVDになったんだし、ひょっとすると念じていればいつか発売されるかも!
お願いしますDVD!
DVD!
D・V・Dーーー!!
★予告編



どうだいこの心躍る変態コスプレ祭り!
罰当たりパワー全開な裸乱交祭り!
わくわくー。
踏み絵にどうぞ。

★あらすじ(青字はネタバレあり

題名は『肉体の悪魔』でもラディゲの小説の映画化ではありません。こちらは17世紀のフランス中西部の、「ルーダンの悪魔憑き」という有名な事件をベースにしています。

バカ殿、ルイ13世(グラハム・アーミテージ)は政治は腹心のリシュシュー枢機卿に任せきりで、自分は都で毎日バカ遊びに興じていた。
なにせオープニングの幕が開いた途端、武田久美子の貝殻ビキニ風のお下品衣装を着たルイ13世ご自身が、オネエダンサーズ引き連れてバレエ踊って大盛り上がり
気合の入った悪趣味全開である。いいわー。

さて一方でフランス中西部にある自治都市・ルーダン市。
地方自治制の象徴である高い城壁に囲まれた街の中に、女子修道院がひっそりと建っていて、処女の娘達が清らかに信仰生活を送ってた…なんて事がケン・ラッセル作品であるはずなく、窓の外の男を覗いてキャーキャー騒いでた。

キャーキャー騒ぐ娘たちを厳しくたしなめる、身体障碍者だが美人のお姉さまがひとり。
ジャンヌ修道院長(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)だ。
修道院長だからさぞかし高い徳を備えてるんだろうと思いきや、こいつが一番の問題児w
街の人気者のおっさんをこっそり覗いては、「川を渡るセクシーなキリスト…足が濡れてるわ…彼を長い髪で清めてあげるマグダラのマリア…もちろんそれはア・タ・シ」って調子で不謹慎なエロ妄想だだ漏れに、おひとりで日夜悶えまくってた。

★街の人気者はテクニシャンでだらしない

そんな感じでジャンヌ修道院長をはじめ女達のエロ視線を一身に浴びっぱなしの「街の人気者のおっさん」の正体は、35歳独身グランディエ神父(オリバー・リード)。
どんだけセクシーイケメン?と思ったら、うーん…『ガラスの仮面』の源造に似てる…
声はセクシーだしワイルドの香りはするし、あっち方面が上手そうなオーラはするが…
ワイルドセクシー源造かぁ…

ま、源造はともかくwワイルドセクシーなもてもてメンズのグランディエ神父は男にも慕われる街の実力者。ペストの流行で病人わんさか、死体山盛りの街を毎日精力的に祈祷して回ってます。
しかし街の人にはびこる民間治療がひでーな。
謎の絶叫蜂治療!絶叫吸い玉治療!ヒル治療!蛇治療!蜥蜴治療!ワニ治療!
阿鼻叫喚だw神父の仕事も大変ねw
で、絶叫蜂治療でとあるご婦人が神父の前で死んじゃった事が、後々の大問題に発展する。
ご婦人遺族の美人娘マデレーン(ジェンマ・ジョーンズ)に神父が一目惚れしちゃうのだ。

ジャンヌはマデレーンに激しく嫉妬するが、こちらはただの高齢処女の片思いだからまぁいい。
なんと神父はルーダン市長令嬢である、『キャンディ・キャンディ』のイザベラみたいなくるくるカールのゴスロリ不思議ちゃん娘フィリッペ(ジョージナ・ヘイル)を妊娠させていたのだ。

予想通り神父はとてもテクニシャンで、自慢のテクでいつもより激しく燃えた日にうっかり避妊を忘れちゃったらしい。
「あたし子供産むわ認知して!」
「いやだ認知しねえ!」
とゲスく騒いでる最中に美人娘が登場。
「二股かけてたのねー!ひどいわキー!」
逆上したフィリッペはパパ市長に泣きつく。
「よくも可愛い娘を傷物にしやがって」と神父を恨むパパ市長は、リシュシュー枢機卿の部下ローバルドモン男爵(ダドリー・サットン)と結託する。

男爵は「ルーダンの地方自治を解体せよ」と枢機卿から密命を受けて来た、いわば街の敵役。
でも城壁を壊して自治解体を進めようとすると、神父が亡きルーダン前知事からいただいた「新しい知事が選ばれるまで代理でルーダンの街を守るように」という旨の委任状を持って来て「お前の命令など無効だ」と抵抗するので、膠着状態に陥っていた。
市長の娘のいざこざはかつてない好機だと感じた男爵はすぐさま市長を味方に引き入れ、邪魔者の神父を失脚させようと陰謀を図る。
あらまー。うっかり避妊をミスったばっかりに、有力者を敵に回したワイルドセクシー神父。
女関係にだらしない男はやっぱダメっすねw

★妄想喪女が○○○とささやいたばっかりに

神父とルーダンの街を巡るいざこざをよそに、喪女ジャンヌ修道院長の妄想は日々暴走中w
妄想の中で神父は十字架磔刑されるわ、キスするわ一発おやりになるわ大変だw

だがジャンヌのエロ妄想はある日を境に一変する。
神父とマデレーンは相思相愛の仲になり、周囲の反対を押し切りフィリッペをヤリ捨てして結婚式を挙げたのだ。

ジャンヌはショックの余り嫉妬に狂い、マデレーンの腕を噛み服を脱がして鬼イビリ。
それじゃあきたらず「神父様どうか私に会いに来て。私の修道院の神父になって」と直訴の手紙を書くが、修道院に来たのはグランディエ神父じゃなくて代理の坊ちゃん刈りのブサメン、ミニョン神父(マレー・メルヴィン)ですげーガッカリ。
キチ化したジャンヌは邪悪な笑みを浮かべて

「んっふっふっふ………

チ・ン・ポ


とあるまじき言葉をささやいてしまうw
名女優ヴァネッサ・レッドグレーヴのドスの効いたチンポ発言にミニョン神父は動揺し「なんという破廉恥な!あっ悪魔の仕業に違いないっ!」と騒ぎ出した。
女の園のスキャンダルに男爵&市長コンビはこいつは絶好のチャンス!と飛びつき、「グランディエ神父が一枚噛んでるように話を誘導できないか」と企んで、『悪魔祓い専門祈祷師』なる肩書のいかがわしい70Sグラムロックファッションの兄さん、バール神父(マイケル・ゴザード)を連れて来る。

バール神父の悪魔憑き訊問を受けたジャンヌは、己のエロ妄想を語りエクスタシーに達する。
明らかに様子が怪しいので次は悪魔探し。体内に潜む悪魔を見つけるためにジャンヌのなんとかを無理やりモロ出し、器具でこじ開け処女改め!
ギャアアアー!

股から流血するジャンヌを羽交い絞めして
「お前の汚れたなんとかを清めてやる」と
でっかいドリル浣腸注射器で
なんとかに熱湯を注入!

ギエエエエー!
熱い!痛い!見るだけでイタい!

キツい拷問に耐えかねたジャンヌは、悪魔が憑いたのはグランディエ神父のせいだ!彼が私の処女を奪った諸悪の根源なのです!と嘘をつく。

★修道女集団がマッパで背徳の乱交大宴会

バール神父は他の修道女達を集めて、「お前らもジャンヌ修道院長と同罪にしてやる!国王反逆罪で処刑だー!助かりたきゃ俺の言う事に従え!グランディエ神父は悪魔だと叫べ!」と脅す。
パニック状態の修道女達は言われた通りに叫ぶ。
「うーむ、彼女達には悪魔祓いが必要だ」
ローバルドモン男爵は教会の大聖堂にジャンヌ修道院長&修道女達を集め、悪魔祓いの儀式を行わせる。しかし儀式の最中でっ彼女達が『悪魔憑き』状態、つまり集団ヒステリーに陥ってしまい暴徒化してしまう。
数十人の修道女&ギャラリーの僧侶達が
マッパで叫ぶ暴れるブリッジする
悶える乱交するひとりでなさる
レズプレイする僧侶のちんぽを手コキする
十字架で僧侶をぶったたく
キリスト像にまたがり腰を振る
背徳の大宴会になってしまった。

画面のどこ見ても発禁映像だらけ。
ひっでーw

ルイ13世は鬼畜バカ宴会の噂を聞きつけて、リボンの騎士みてーなコッテコテのロココ衣装でお忍び見物に来るが、背徳な風景を見て一言。

louis.jpg

「悪魔祓いってさー、ラテン語で唱えないとガイジンの悪魔に効かないんじゃね?」
なかなか冷静なツッコミだw

ルイ13世は秘宝の「キリストの水」なる空箱を持参して修道女達に振りかけ浄化を試みるが、もちろん効くわきゃないんである。空箱だし。なんというコント展開。
バカ国王、いい味だしてますw

最後にやっとグランディエ神父が登場して、鶴の一声で修道女達が正気に戻る。
さっすが街の人気者!面目躍如なシーンだが、そのときジャンヌ修道院長が「あたしはあの人にやられたのよぉぉー」と絶叫したので、神父ブチは「嘘つくと魂は永遠に救われんぞ!」とブチギレる。

★股に始まり股に終わるのね…

修道女をたぶらかした罪でグランディエ神父は逮捕され、神父が属する修道院とルーダンの城壁はローバルドモン男爵一派に着々と壊される。
妄想彼氏の逮捕で目が覚めたジャンヌは「すみません私嘘ついてました」と自白して首吊り自殺を図るが後の始末だ。

グランディエ神父は裁判にかけられるが、裁判官がもろKKKな装束だわ、検事役のバール神父の意見陳述が
「こいつは女とやりまくりのエロ野郎で!」
「教会の中でやったんですよ!」
とエロ関係に終始してグランディエ神父に「プライベートは関係ねえだろ!」とつっこまれるわ、なぜか審問の途中で剃髪タイムが始まりグランディエ神父が丸刈りにされてセクシー源造からセクシー織田無道に変身するわ、反省したはずのジャンヌはまたキレるわ、ひっでーおバカ裁判化したが結果は予想通りに「火炙りの刑」と宣告される。

織田無道グランディエ神父は股に木の板を打ちこまれる拷問を受けて男泣き。
にっくき男爵に嘲笑われて処刑場へ向かうが、処刑場のルーダンの広場がまたひでえ。
市長とフィリッペと因縁の赤ん坊と(いつの間にか生まれてたw)と街の皆さんがまるでハッピーハロウィーン♪なノリの乱チキお祭り騒ぎで楽しくお出迎えw
そりゃ中世の処刑場は一種の見世物だけど、それにしてもひどすぎるw
ルーダン市民に楽しく笑って見送られながら「この町は滅びるぞー!」と最後に絶叫して、グランディエ神父は黒焦げになる。

神父の宣言通り、人気者を失ったルーダンは国王派に破壊されて街は灰になり、未亡人マデレーンは寂しく街を出る。
しかしジャンヌは修道院に残り、こっそりなんとかに何か突っ込んでひとりで悪魔祓いして悶えてましたとさw
誰も何も救われないブラック・エンディング。


★感想

あー楽しかった
私のメケメケハートは大満足です。

確か「映画史で物議を醸した映画100選」に選ばれたんだっけ?まぁ選ばれても当然w
キリスト教社会をコケにしまくった反道徳な逸品。

しかしどんだけ反道徳で悪趣味な話でもさすが大英帝国の監督だ。衣装も舞台も凝ってて見応えたっぷり。ギラギラに尖ったゴシック&バロックで最高にバカでキモくて美しい!
現代テイストのミックス加減も良い塩梅で、世界一の歴史コスプレ映画大国の底力をビンビン感じる重厚な仕様であります。

★やっぱり英国系俳優は凄いと思う

あらすじでは源造だ織田無道だと散々言ったがwオリバー・リード良かったです。
たくましい上半身でコスプレ衣装を綺麗に着こなし、タフでワイルドで包容力のあるフェロモンを振りまいてました。仰々しい裁判の応酬も安心して観れるセリフ回しのクオリティの高さは英国系俳優ならではですね。
ちょっと後半は格好良過ぎる役どころだがw結局お前がヤリチンヤリ捨て男だったから自業自得じゃねーかと思うがw

そしてヴァネッサ・レッドグレイヴ。
よくこんな役演ったなー。マジでそう思う。
英国系女優はタフすぎる。演じる役の振り幅が激し過ぎるし、役への対応力が半端なく高い。
だってスパモばりにゴージャスな美貌、しかも大英帝国勲章をもらうレベルの演技派大女優が、変態アングラ映画に出て「ドリル浣腸で熱湯注入」なんて超キワモノ演技を涼しい顔で演じ切る。
ハリウッド女優は絶対できないよw
日本でも乙羽信子くらいでしょうかw
尼僧姿も見惚れるほどゴージャスでステキ。

★気になる脇役はもちろんあの人

脇役もみんな胡散臭い濃い人揃いで、ひねたブラック明るいキャラがいかにも英国だが、中でも一押しはもちろんあの人!
グラハム・アーミテージのバカ国王様です。

小林幸子ばりにギンギラな太陽神マントを広げると、中から飛び出す貝殻ビキニにもう釘づけ
点々眉毛&ブルーアイシャドー&ラメメイクが妙に似合ってるのがおそろしい。
ナルシストな笑顔もキモかわいい。
魚だのカラスだののゆるキャラに扮したお付きダンサーズのおバカ踊りも最高w

という訳で散々語りましたが、ほんとにもう冒頭のおバカ踊りだけでもメケメケバカ映画好きなら絶対に観なきゃ損な一本。
過去のマニアック名作のニュープリント版が流行ってる今こそ、ぜひぜひDVD化をよろしくお願いしまーす!

(了)
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テーマ: 映画感想 | ジャンル: 映画
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