スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

No.144『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』

公開年:1973年
原作:凡天太郎
監督:鈴木則文
脚本:掛札昌裕、鈴木則文
ジャンル:クリスチーナvs池玲子!夢のお色気ヌード活劇
注記:18禁ポルノ映画

144.jpg

なんとなく思いつきで模様替えして
お久しぶりーの映画レビュー。

女性活躍推進法ご推薦!女性がバリバリ活躍する映画特集ということで、以前にこちらのページで紹介した猪の鹿お蝶シリーズの第1弾作品。

1作2作どちらも脱ぎも活劇も甲乙つけがたい名作ですが、
第2作はアングラ趣味&痛快娯楽パーティー感が強く、ラストは爽快。
第1作は鈴木則文監督作品らしく、サービス満点ながら女が哀しいダークな味わい。
その日の気分でどっち観るかお選び下さい。

亡き父の復讐に燃えるうら若き女博徒と英国情報部の金髪ロリ顔女スパイの対決。
たまりませんね。昭和オヤジの萌えポイント突きまくりですね。
英題が『Sex&Fury』。素晴らしいですね。

名シーンは序盤にガツンときます。
お約束の「実は当時18歳」池玲子が、惜しみなく豪快に見せてくれます。
昭和お色気映画史上屈指の名シーンだ!と断言してもいい。
いかにもタランティーノ絶賛なシチュエーションで、『キル・ビル』のクライマックスでパクられてます。
ユマ・サーマンは脱ぎゃしませんでしたがw
★あらすじ(青字はネタバレあり

舞台は明治18年の東京。
ロケ場所が京都伏見稲荷神社の千本鳥居に見えてしょうがないが一応東京らしい。
警視庁刑事のパパ(殿山泰司)と3歳の娘・杏子が仲良く散歩してたら、いきなり暴漢に襲われる。
殿山泰司、映画開始1分足らずで死亡。
そんなあ。
殿山パパは何故か花札の猪鹿蝶を持っててダイイングメッセージに残していた。
その意味は一体何なのか?
ってとこで猪鹿蝶が華麗に舞うタイトルバック。
何これめっちゃかっこいい!

さて20年後、舞台は金沢へ飛ぶ。
政界の黒幕のお偉いさん・黒川義一(河津清三郎)夫妻が歓談する所へ、ブラックジャックばりのアナクロ黒マントを着た青年男子の刺客(成瀬正孝)が現れるが、しかし暗殺刀は寸ででかわされ未遂に終わる。

逃げる刺客は途中で通りすがりの美人女博徒(池玲子)に匿われるが、後からたちまちお付きの執事(大泉滉w)が「若!」と馳せ参じてくるし、首のペンダントに金髪ねーちゃんの写真が入ってるし、どうも訳ありお坊ちゃまらしい。

女博徒のあだなは「お蝶」。
若いながら名うてのバクチの天才。
パパを殺された幼い杏子の20年後のお姿である。
お蝶は地元ヤクザの稲村組の賭場に行くが、インチキ賭博のカモにされボコボコにリンチされた男を介抱するが、死ぬ間際に男は、お蝶に預金通帳を渡して言い遺す。
「浅草の女郎屋に売られた妹を助けてくれ…」

わかった。あんたの無念きっちり胸に収めたよ。
と言わんばかりに通帳を懐にしまうお蝶。
ヤクザ映画の様式美ですね。
賭場の女なんかヤクザの情婦かもしれないのに、ネコババされるとか考えないのか?といつも思いますが。

★揺れる乳、躍動する大臀筋!丸出しの雪中立ち回り!

賭場の騒ぎも納まり、お蝶はヤレヤレと風呂に入るが(そりゃお色気映画ですからメシより風呂だ)、無防備なところを稲村組メンバーに襲撃される。
「闇討ちなんて卑怯じゃねえか!」
お蝶はあわてて風呂桶から飛び出し、日本刀を手にすると

なんとガチの全裸で襲い来るヤクザをバッタバッタとなぎ倒す!

身に着けてるものは湯気だけ状態で、全裸で転がり全裸でジャンプ。雪の降る庭で刀を振り回し、むきだしの肌に返り血浴びながら斬り倒す。次々倒れるヤクザの死体を、ぴっちぴちカモシカ脚で跳び超える。
揺れる乳!躍動する大臀筋!

いやーもうかっこいい姐さん。
惚れ惚れする。
仁王立ちでヤクザにまたがりとどめ刺すシーンは「前張り?そんなもん知るかボケー!」な潔い心意気を感じる。
切り落とされたヤクザの腕がもろマネキンなのはご愛嬌w

さて全裸の剣の舞で金沢のヤクザ一家を華麗に全滅させたお蝶は、故郷の東京へ帰る。出迎えるはスリの女親分・仕立て屋お銀(根岸明美)と気のいい下町のやんちゃな仲間達。

しかし仲間もベルばら衣装や女学生風のウブな新入り、ズベ公ねーちゃんに頬に傷あるヤクザ者とか、みんな70年代劇画キャラを忠実に再現してて笑えるwあだ名も「恋ながれのお宮」「夜会服のお鯉」など、いちいち凄いセンスだし、スったブツが西欧伝来の「こんどーむ」だったり、まあ色々とベタに昭和ネタてんこ盛りだw

★処女を守るためパツキン女博徒と対決

お蝶は早速通帳を手に、浅草の女郎屋を回って売られた妹「ゆき(早乙女りえ)」を探し当てたが、土建屋エロオヤジ(顔相もモミアゲも濃い名和宏)に水揚げされて処女喪失の危機を迎えていた。
ゆきの処女を守るため待ったをかけたお蝶は、英国貿易商の館で土建屋が雇った博徒とポーカー勝負でカタをつけるハメになる。

って事で長らくお待たせしました。
映画のもうひとりのヒロイン、パツキン&ロリ顔&巨乳の凄腕女博徒
クリスチナ・リンドバーグがお姫様ドレスで登場

お蝶とクリスチナは一進一退の好勝負をするが、またも途中で刺客(今度は複数)がご乱入。無表情で刺客をピストルで撃ちまくるクリスチナだが、黒マント坊ちゃまの姿を見ると急に動揺して撃ち損ない。またも命拾いした坊ちゃまは逃走する。

実は坊ちゃまの正体は医学生・柊修之助クン。政治家の息子で英国留学経験がある。留学中にクリスチナとデキていたが、帰国期限が来て泣く泣く日本へ帰っちゃったのでクリスチナははるばる日本へやって来た。いわゆる舞姫パターンであります。

刺客を片づけて勝負は再開したものの、明らかにテンションおかしいクリスチナ。
彼と過ごした素晴らしい恋の思い出の脳内リピート再生が止まらない。ていうか、彼とやったあーんなプレイこーんなプレイの脳内リピートが止まらない
ソフトフォーカスな洋ピンタイムですね。
動揺(発情?)の余りクリスチナは勝負に負けてしまい、お蝶はゆきの初夜権買い戻しに成功する。

が。
そんな甘い勝負でお色気映画が終わるはずなくゆきは土建屋に色狂いの薬を仕込まれメケメケ女郎屋であーれー帯くるくるな定番着物エロプレイで処女を奪われる。
しかしゆきは見てしまった。土建屋の背中に鹿の彫り物があることを。
殿山パパの残した猪鹿蝶の花札ダイイングメッセージの意味がここで明らかになる。

★お仕置きSM不倫レズ毒殺。ハードエロがてんこ盛り

一方、クリスチナはお仕置きプレイ受けてました
貧乏ダンサーの身で日本に来たいが為に英国情報部員に志願しちゃった彼女は、日本を第2アヘン戦争の舞台にする為、日本のお偉い男どもをたらしこむ任務を与えられたセックスマシーン工作員なのだった。

「昔の男に気を取られるから博打に負けるんや」となじられて、むっつりすけべ顔の貿易商(実はスパイ)にお仕置きSMセックス特訓を受けるクリスチナ。
おおぅいい乳
でも黒パンツが若干色気無い。

その頃土建屋は黒川の嫁・八重路(三原葉子)と不倫プレイにいそしんでました。
実は八重路はバツイチで、殿山パパの元嫁。つまりお蝶の実母だった。
出ました三原葉子。黒い。エロい。
しかし土建屋の居間に鎮座するのは昭和のリビングに欠かせない名物バナナ盛り。なんとパイナップルと豪華盛り合わせwまあお金持ちw

エロの合間に着々と事を進める土建屋は柊坊ちゃんグループのアジトを襲撃して壊滅し、お蝶のスリ仲間をさらってしばきまくる。アジト襲撃から坊ちゃんを助けたお蝶は、20年前に起こった出来事を聞かされる。

黒川はある疑獄事件の黒幕で、優秀な警視庁の捜査で捕まりそうになったが捜査のキーマンの殿山パパが殺され事件は未解決。その後黒川は政界をのし上がり、当時党の総裁だった柊パパを失脚させてしまった。ゆくゆくは日本を牛耳るゴッドファーザーになる野望があるらしい。

みんな共通の巨悪の敵がわかったところで、猪の鹿お蝶の復讐が華麗にスタート。
お蝶はスリ仲間を助ける代わりに「バーターにあたしを一晩抱かせてやるわ」って事で、土建屋は姐御のダイナマイトバディをご賞味するが宴もたけなわ、バター犬プレイに走ったところで

仕込んだ毒薬が舌を直撃。

致死量の毒をなめて土建屋絶命。
ってちょwww
即死級の毒薬を塗って何とも無いってお蝶のバタフライどんだけ無敵なんだよwww

それはさておき金沢の黒川邸では、セックス工作員のクリスチナが人身御供に捧げられてました。
毒蛇がうねるものすげー趣味の悪い襖で仕切られた薄暗いおエロの間で、昭和日本のオヤジがそりゃもう大好きなパツキン娘のあーれー帯くるくるで丸裸にされて、赤襦袢姿で黒川の妾(碧川ジュン)とまさぐりあい、白肌をピンクに染めるレズプレイ。
覗き見してた黒川も、辛抱たまらん!と乱入して、最後は3Pエロエロプレイで締める

中盤は怒涛のエロシーンが展開して
サービス満点で飽きさせません。

そこへ三たび暗殺の機会をうかがい黒川邸に潜入した柊坊ちゃんは、物陰から3Pエロエロを出歯亀する羽目にwなり、黒川の背中に彫られた猪タトゥーを発見。
やはり黒川もダイイングメッセージの一員だった。

一戦終わってアイドルタイムのクリスチナに柊坊ちゃんが近づき、ふたりは久しぶりにラブラブ逢瀬するが、なんと坊ちゃんったら過去にやらかしてました。
クリスチナを妊娠させてヤリ捨てたのが発覚。
マジで舞姫じゃねーかwダメな奴だ。

★ところがいきなり流れる謎のムード音楽

クリスチナが教えてくれた情報で、黒川が列車に乗ると知ったお蝶&柊坊ちゃんは車内で黒川を襲撃するが、そこへ待ち伏せしてた黒川・土建屋手下どもに返り討ちにされて失敗。実は日本に来てまで坊ちゃんに復讐したかったクリスチナの罠を仕掛けられてたのだった。
そりゃヤリ捨てしちゃ恨むよねー。

坊ちゃんは列車から突き落とされてあーれーサヨナラー。蝶は謎の修道女に捕まって(監督、修道院お好きね)悪の修道院で半裸で鎖に吊るされ、ウェスタン衣装のクリスチナに鞭でしばかれまくる

絶体絶命のピンチだが夜中に助け人が参上。
それは自分を捨てたはずの実母・黒川夫人だった。
えー。三原葉子なのにいい人かよ(残念)。

そこへ黒川が現れ、嫁に熱湯ぶっかける。
すると背中に蝶のタトゥーが現れた!
ダイイングメッセージ最後の1人はお母さんでした。と判ったのはいいけど、良い人フラグ立った悪役が幸せになるはずなく、夫人は黒川に絞殺される。

一方任務完了したクリスチナだが、なんと走る列車から落ちても生きてた柊坊ちゃんと再会。3度も命助けられて何気にダイハードだな坊ちゃん。
写真入りペンダントを見て「やっぱり私を愛してたのね」とクリスチナは感動。勢いで何故か愛が再燃するふたり。おいおいヤリ捨ての恨みはどこへいったよ。
けれど貿易商SM上司がピストル片手に現れて、「お前らを口封じに始末する」と殺される…

ところがいきなり流れる謎のムード音楽。
そして射殺されゆくクリスチナが謎の1回転。回りながら柊坊ちゃんの刀をがっちり握りしめ、反す刀で上司をたたっ斬り、さらにジュテームな言葉をつぶやきながら坊ちゃんの手をしっかり握ってようやく絶命。
がんばったなー。
さすが復讐で情報部員になる女は死の間際でも底力が違う。
坊ちゃんは最後までダメダメだったがw

もちろんシメは池玲子が華麗に悪を斬る。
懐に忍ばせた花札で鎖を切り脱出すると、礼拝堂で黒川&手下を片っ端から始末する。
血しぶきが派手に散るド迫力仕様で悪の本懐をぶった切り、最後は黒川に刀を投げて刺し、倒れた体に前から突き後ろから斬り、とどめにピストル撃ってご殺害。
しつこいくらいに粘っこい描写でした。

礼拝堂を出たお蝶は、降り積もる雪でタトゥーの血をぬぐうと、いずこかへ去っていくのでした。
ジ・エンド。


★感想

あー面白かった。
東映お色気映画の名作を観た後は、「腹ペコ状態で美味しい洋食屋に入りドカ盛りトルコライスを食い切った後にアメリカンコーヒー飲みながら味わう胸やけしてるんだがこの上なく幸福なひと時」な気分に浸れて実によろしい。
コテコテの関西のおっさんな感想だが、ファミレスでも定食屋でもなく洋食屋、ハンバーグ定食でもトンカツ定食でもなくトルコライスってところが気分である。

映画の脚本演出ともうめめち好み。
『徳川セックス禁止令 色情大名』や『聖獣学園』と同じクオリティで、「夜の秘宝館」系B級エロ映画の必須要素をぬかりなく搭載したサービス満点の出来。もちろん海外ポルノ女優をお迎えするにあたっての、お見せするべきポイントもばっちりです。『色情大名』よりやや真面目寄り、『聖獣学園』より不謹慎度薄めではありますが。

★とはいえ、何かワンパンチ足りない気もするが

池玲子の「腹の据わりすぎた18歳の女博徒姐御」っぷりも素晴らしく、
特に潔い全裸殺陣は姐さん惚れるわ
池玲子と杉本美樹どちらが好きかと言われたら池玲子ですかねー私はやっぱり。
コマタの切れ上がったコケティッシュな色香がたまらなく好きなのです。

映画の目玉のクリスチナ・リンドバーグも昭和男好みのパツキンロリエロですし、美術も安定のメケメケ70sで文句なしですが、しいて言えば何か味付けにワンパンチ、プラスアルファが足りない気がしてしょうがない。

まぁパンチといっても「洋定食の付け合せはキャベツ千切り&ドレッシングじゃなくて、キャベツのカレー風味ピクルスにしてほしい」程度の無いものねだりな要望ですけど、『やさぐれ姐御伝』における凡天太郎先生とか、『聖獣学園』における渡辺文雄コスプレ→からの壮絶激重設定とか、何か突き抜けてドギモを抜くむちゃくちゃな要素があっても良かった気がします。

あーあと昭和名物のダメ要素があった。
戦闘シーンでムード音楽はなあw
だめだよー。何回観ても萎える。クラシックとかならまだしも、腰ぬけそうなムード音楽を何故使うかな。
音楽担当は荒木一郎だそうです。彼のうさんくさい演技は好きだし、たるーく抜け感のある歌い方もいいが、映画音楽でピンときた事が無いのでちょっと評価に困っちゃうのが、ささやかながら今回の何だか気になる木。

(了)
関連記事
スポンサーサイト
テーマ: 映画感想 | ジャンル: 映画
No.145『何かいいことないか子猫チャン』 | Home | No.143『0課の女 赤い手錠』
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。