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No.155 『地獄に堕ちた勇者ども』

公開年:1969年
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
脚本:ルキノ・ヴィスコンティ、ニコラ・バダルッコ、エンリコ・メディオーリ
ジャンル:渡る世間はクズばかり。頽廃渦巻くセレブ歴史絵巻

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名画を観ようシリーズ、今回はルキノ・ヴィスコンティ監督作品。
まー今週はいい夫婦の日にサンクスギビングデー、家族の絆に感謝してほのぼの過ごす1週間らしいので、絆が良くも悪くも特濃レベルなファミリー映画をセレクトしましたw
ちなみにうめめちのオカン、もといお母様、はヴィスコンティ大好き。関西のおばちゃんってきらきらしたお貴族趣味が好きだしさぁ。宝塚の代表作もベルばらかエリザベートだしさぁ。

しかしヴィスコンティ監督作品といえば本物のヨーロッパお貴族様が撮る豪華絢爛な黄昏のお耽美貴族絵巻。
でも本作はゴージャスには違い無いが、おばちゃん受けかというと、うーん。特殊な立ち位置であります。
テーマは「ナチス」で「エログロ頽廃」。
お貴族じゃないじゃん。
なんでも戦後20年過ぎて世の中から風化しつつあるナチスの記憶に、それはまかりならんと思い立った反ファシストのゲイ貴族ヴィスコンティ様が、「俺様が真の悪趣味であるナチス、そして20世紀のエログロ頽廃の真髄を見せてくれるわ!」と作ったのが『地獄に落ちた勇者ども』である。らしい。
ははー左様でございますか。とくと拝見いたしますです。

ちなみにエログロといってもヴィスコンティ様ですから描写はあくまでお上品お耽美。
神父vs○○!とか襖に描かれた毒蛇がうねるエロ部屋で3P!とかいう真のお下品エログロは出ないw
でも話はドロドロ愛憎!下世話全開!で楽しいっす

余談ですが、うめめちがここ数年熱くウォッチしてる悪趣味はアジア女優vs藤原紀香のレッドカーペットドレス絵巻w
ハリウッドビッチのスケスケ裸衣装絵巻はネタ切れ感があるが、アジアン悪趣味はまだまだボルテージ高いよw
朝の芸能ニュースで見るたびうわぁとドン引きになるので、こちらも是非堪能してみてくださいw

★予告編



古き良きサスペンス映画調で下世話度MAX!
こーれはわくわくしていいね!血がたぎる素晴らしい予告編!踏み絵にどうぞ。

★あらすじ(青字はネタバレあり

映画は熱く燃える鉄鋼炉から始まる。
NHKスペシャルで「昭和高度成長期を支えた鉄鋼産業」ってナレーションが流れそうな感じ。
ドイツの製鉄王一族の話だからってベタ直球なイントロ過ぎて逆にびっくりw

一族の当主のじいさんヨアヒム・エッセンベック男爵(アルブレヒト・シェーンハルス)のお屋敷では、制服着た召使たちがじいさんのお誕生日パーティーの準備に忙しかった。
しかし下っ端召使メンズは好みのイケメンを揃えましたなw侘び寂び枯淡など一生知らんだろうキンキラな召使制服が特徴無いイケメン顔にお似合いです。ヨーロッパ貴族調にしつらえた、割にガランとして寒々しいセットも見どころです。

そこへ「オリエント急行殺人事件」ばりにドドーンと、映画の主要人物(またの名を容疑者w)である当主子孫一族が正装でご登場なさいます。
時はナチスが政権握った1933年、一族はヒトラーに協力するかどうかで早速もめてます。
まぁ政治の流れに乗っかるかどうかは大企業の一大事だからねえ。アメリカのセレブさんも今どき大変なんだろうねーw

★誕生日プレゼントは女装股開パカオンステージ

お誕生会はまずディナーの前に、一族の孫世代が居間のマイ舞台でプチ演奏会を開きます。
詩の朗読やチェロ演奏なんかを披露して、まぁ可愛いねーとみんな親バカ視線で鑑賞する。
すると突然照明が七色のカクテル光線に変わり宴のメインアクトがご登場w
それはDVDパッケージ写真の通り、白塗り化粧でボディスーツ着てガーターベルトつけた謎の兄ちゃんであった。

謎の兄ちゃんは「アタシがほしいのは~♪本物のおっとっこ~♪とマレーネ・ディートリッヒの物まねオンステージをご披露される。
しかしお察しな芸風といえ、予想を超えてクオリティがひでーw
声は甲高いダミ声、歌は音痴、体は意外と中性お耽美をちっとも感じさせない筋肉質、衣装はラメとスパンでギラギラ、子供の前でパカパカ股開くw
あーおバカ全開wキメェw
当主じいさんは顔をしかめるわ子供は凍りつくわで会場の空気はダダ滑りだが、何故か誰も勇気出してやめろと言えないwところへ、運良く「国会議事堂が焼き討ちされた」ニュースが飛び込み、オンステージは強制お開きになる。

舞台に残されてブーたれる物まねキモバカ息子の正体はマルティン・エッセンベック(ヘルムート・バーガー)。
当主の一人息子(第一次大戦で戦死)と息子嫁ゾフィー(イングリッド・チューリン。貫禄たっぷり糸眉姐さん)との間に生まれたひとりっ子。
ご本家唯一の直系孫だから尊重されるべき立場なんだが、出だしがコレで他の皆さんの半笑いな態度を見るに、一族では残念な子扱いであるw
とりわけ同年代のクリスチアーノ・ロナウド似の美青年チェロ奏者・ギュンター(ルノー・ヴェルレー)の視線は冷え冷えしてた。どうもバカ息子のライバル的立場にあるらしい。

さてディナーは引き続きナチス話で盛り上がり、食後のデザートは定番のハッピーバースデータイムで締めようと、召使が恭しく持ってきたのはバカデカいバースデーケーキ。

ロウソクが1本刺さってる。

ロウソク1本てw金持ちなんだからもっと刺せよwせめて年齢の数刺したれよw召使から地味に嫌がらせかしらw

まぁロウソクの本数はともかく、じいさんおめでとうパチパチ~とやった後はお約束通り、当主のお言葉タイムが始まった。
ここで日本なら好々爺じいさんが健康第一!とか一族皆仲良く!とか当たり障りない内容で締めるが、ドイツの成金じいさんは一族の心得をガチ演説する。
しかも当主の後継者となる製鉄会社の副社長人事まで発表しちゃったから一大事。早速ディナーの席でセレブ一族のバトルが始まります。

★反ファシストインテリvsナチス脳筋オヤジvs反抗期息子vsキモバカ息子

副社長に指名されたのは容疑者キャラその1。当主の甥で重役のおっさん、コンスタンティン(ラインハルト・コルデホフ)。
顔・声とも押しが強そうなルックス。これみよがしにナチス突撃隊の軍服着てディナーの席で一番幅利かせてる、わかりやすい体育会系営業畑オヤジキャラ。
本来なら直系の孫が跡継ぎだろうが見るからにバカだし、まぁ既定路線で次善の策に決めました、なんだろう。
でもナチス軍服着たおっさんをご指名するって事は、すなわち「うちの財閥はナチスと協力します」と宣言したも同然で、反対派はそりゃあブチギレます。

ブチギレたのは容疑者キャラその2。おっさんのライバルで反ファシスト派インテリ重役、ヘルベルト・タルマン(ウンベルト・オルシーニ)。
嫁のエリザベート(シャーロット・ランプリング)が後追ってなだめるけど聞きやせず、こんな会社出てってやらあ、と席を蹴って退場する。
ちなみに嫁エリザベートは当主の姪の娘。体がうっすいほっそい美人娘でじいさんのオキニだったが、旦那ともども立場がやばくなってきた。でも見るからに薄幸キャラっぽいので容疑者から除外w

ヘルベルト夫妻のフォローに入るのが容疑者キャラその3。ロナウド似ギュンター。
実は彼はコンスタンティンおっさんの息子だった。当主の言葉で後継者レースに急浮上する立場だけど、こっちはこっちでコンスタンティンおっさんと犬猿の仲だから容疑者リストに入れる。
そもそもチェロを弾く文系インテリ大学生が脳筋体育会系オヤジとウマが合うはずねえんだが、さらにギュンターは反抗期のお年頃。親よりヘルベルト夫妻に肩入れして、「鉄鋼王一族の良心的自由主義者グループ」を結成してるからややこしい。

そんな親族の争いを高みの見物してるのは容疑者キャラその4。当主の遠縁の金髪イケメンSS将校・アッシェンバッハ大佐(ヘルムート・グリーム)。
バリバリのナチスエリートで鉄鋼王の財産を狙っている。おおっこいつはドS者の香り

もうひとり高みの見物してるのが容疑者キャラその5。糸眉姐さんゾフィー。
後継者がどっちに転ぼうが、「直系孫の母」の地位はゆるぎないんだから、一見容疑者から外れてるように見える。ちなみにキモバカ息子wは跡継ぎ争いに感心なさそうだから容疑者から除外w

最後にセレブ一族バトルに挟まれて肩身狭そうなのが、容疑者キャラその6。鉄鋼会社の工場長、フリードリヒ・ブルックマン(ダーク・ボガード)。
彼はメインキャラの中で唯一の平民出身で生産畑上がりの苦労人。現場から人望は厚いが一族争いの枠外の下っ端重役、心情はややヘルベルト寄りな役どころを装っている。
でも実は糸眉姐さんゾフィーの愛人ゾフィーと結婚して社長の座を狙ってます。

以上で怪しい容疑者どもの関係性が紹介されて宴はお開きになり、いよいよ事件が起こります。

★逆転人事は起こったが、そこからがバトル本番な訳で

まず大方の予想通り、キモバカ息子がちょっとしたバカをやらかす。
ヘルベルト&エリザベートの娘(女児)を手籠めにしようとしてひと騒ぎw
おバカの上にガチのロリコンなんてますます残念な子w
まぁバカゆえに隠ぺい工作とか出来ず、未遂で発覚すればゾフィーママの懐に逃げて震えるばかりで(マザコンでもあるw)、ママの御威光により事件はなぁなぁにされる。

お次にヘルベルトが「民主主義に絶望した。この国に絶望した」と亡命決めて荷造り始めてエリザベートとギュンターは大あわて。
しかもそこへいきなりナチスSS部隊が「ヘルベルトを逮捕する」とお屋敷に突撃ガサ入れに来て騒動になる。
後継争いの負け組かもしれんがなんで鉄鋼王の家にナチスSS?なんで一族の重役がスピード逮捕?
実は裏で「国会議事堂焼き討ち事件」が絡んでいた。ナチス政府は犯人逮捕名目で「令状無しで反政府主義者の家宅捜索OK法案」を国会に通し、それをいち早く知ったアッシェンバッハ大佐が、法案を利用してヘルベルトを排除しようと手配した訳です。
ヘルベルトはギュンターとフリードリヒの手助けでギリギリ逃げるが、エリザベートと娘達とは離れ離れになる。

そんで本命の事件はロリコン&ガサ入れ騒ぎに紛れて起きる。
当主ヨアヒムじいさんがヘルベルトのピストルで殺されたんである。

警察はもちろんヘルベルトを殺害犯と断定し、指名手配して行方を追う。
その間に一族はとっととじいさんの葬式やって会社で後継者指名の緊急会議を開くが、まず冒頭、じいさんの遺産を継ぐ筆頭株主になったのはコンスタンティンおっさんではなく、ロリコンキモバカ息子マルティンだった。
で、キモバカは自ら筆頭株主の権利として社長を指名する。もちろんセリフは一字一句ママが事前にレクチャー済みである。
そこで告げられた名前は、またもやコンスタンティンおっさんではなかった。
「非常事態だからおじいちゃんの意志より実務優先でヨロシク。これからは技術の時代だよね」とかもっともらしい理由つけて、なんとフリードリヒ工場長が社長に任命される。
まさかの大逆転人事に、「母子にはめられた」と気づいておっさん怒り心頭。
「いい気になるなクソボケどついたるで」と捨て台詞を吐き、キモバカは震えて「ボクちゃんこわ~い」とママにすがりつくw
きめぇw情けねえw

こうして誕生したゾフィー姐さん&フリードリヒ社長の新体制だが、頭から連チャンでトラブルにつまづく。
まずドイツ陸軍の新型機関銃の発表会で、後継者争いに敗れたコンスタンティンおっさんがナチス突撃隊幹部を引き連れて、「ここは俺のシマだぜ」とマウンティング合戦をおっぱじめる。
一方ドイツ陸軍側も「ナチスでぶいぶいいわせてるからって何調子こいてんねん。正規ドイツ軍はわしらじゃけん、おまえらの好きにさせるかボケ」と譲らない。結局アッシェンバッハ大佐が仲裁に入ったが、以降も鉄鋼財閥は軍の勢力争いにガチで巻き込まれてしまう。

お次はそのアッシェンバッハ大佐が「そろそろ総選挙の時期だし、ちょっと献金してほしいなー」とフリードリヒにおねだり攻撃を仕掛ける。
確かに当主じいさんは「ナチスと協力する」と言ったが、フリードリヒ自身はナチスに深入りするのは抵抗があり、「いやーそれやったら決算粉飾になるからさー、社長の権限だけじゃダメでねー」と理由をつけて断る。
すると大佐は引き下がったが、「ふーん。君の責任でそう判断するなら別にいいけど、後は知らないよー?」と意味深に薄笑い。うーんドSの笑顔が怖くてステキぃ。

さらにフリードリヒ社長がナチスとギリギリの攻防してる間に、ヘルベルト嫁エリザベートと娘達にまでナチスの魔の手が伸びる。
じいさん殺人事件容疑者の親族として自宅軟禁にされたエリザベートは、このままじゃやばい!始末されるかも!といやな予感がして国外脱出を試みるが、どの役所もナチスの手が回ってて上手くいかない。
そこでエリザベートはゾフィー姐さんに頼み込み、やっと出国許可を取る。
エリザベートと娘達はギュンターに見送られてドイツを発つ。シャーロット・ランプリングのお嬢様コート姿が端正でステキぃ。でも列車に乗る姿を最後に彼女達は行方不明になってしまう。

ドイツ国内は日増しにナチスがはびこり、ギュンターの大学でも焚書祭りをやっている。ディストピア社会って右左関係なくとりあえずまず本燃やすようだ。
反ナチス派の立場は一層悪くなってるねーって騒ぎの中、ギュンターの所へ一通の手紙が届く。
手紙の主はなんと逃亡中のヘルベルトで、手紙には驚くべき事が書いてあった!が、その中身はクライマックスまでのお楽しみ。ミステリーの王道ですね。

★ロリコンキモバカ、ほんとにやりやがる

しかしフリードリヒ社長を悩ませたのはナチス・ドイツ軍・コンスタンティンおっさんだけじゃなかった。
真のエネミーは身内にいたんである。

それは後継者指名で役割を終えるとほったらかしにされていた筆頭株主マルティン。
相変わらず仕事もしねえでぶらぶら遊んでばかり、お気にの娼婦の家に転がり込んではママに構ってもらえない淋しさを癒してもらい、ついでに隣の部屋に住むロリータ美少女・リサちゃんに一目惚れ
キモバカ息子はオモチャの馬をプレゼントして手なずけるが、なんとリサちゃんは深刻な病気にかかってしまった。そこでキモバカは美少女の先が暗い未来を儚んで

手ごめで一発やりやがった。

てめーガチで性犯罪じゃねーか!
ロリコンの蛮行にリサちゃんはショックを受けて首吊り自殺する。

鉄鋼王の孫が未成年少女に暴行!しかもリサちゃんユダヤ人だった!これは大スキャンダル発生!でセレブ一族が大騒ぎになる。
お家を揺るがす一大事に、すかさずコンスタンティンおっさんは「よっしゃ俺のターンじゃけえ!」と立ちあがる。
おっさんはキモバカ息子を監禁して脅して「3日後に緊急会議を開きます(そこで社長を交代させるつもり)」と招集命令を出させるわ、ドサクサに紛れて機関銃を突撃隊に横流しするわやりたい放題する。
何としても重役会議を阻止せねば!と必死のフリードリヒ社長&ゾフィー姐さんコンビは息子を探し回るが、コンスタンティンおっさんも考え無しのまぬけというか、バカは意外な場所であっけなく見つかった。

何と自分の家の地下室にいたwww

なんでわざわざ灯台もと暗しな場所に監禁すんねんw
召使が気合入れて探したら秒殺で発見できるやんかwもうちょっとひねるとか出来んのかw

で、バカは救出したものの依然リサちゃんスキャンダルはおっさんの手に握られたまま。大ピンチのゾフィーは「背に腹は代えられねえ」とアッシェンバッハ大佐との裏取引に応じる。
ゾフィー姐さんの要求はコンスタンティンおっさんを暗殺すること。そしてフリードリヒとゾフィーが結婚して、エッセンベック男爵家の姓を名乗るのを認めること。ついでにキモバカ息子のスキャンダルを揉み消すこと。
その代償はナチスへの資金提供と、ついでにナチス内部のちょっとした陰謀劇に手を貸すこと。
交渉は成立し、フリードリヒ社長は渋々ゾフィー姐さんに尻を叩かれてアッシェンバッハ大佐とミュンヘン郊外へ出張する。

★どこのゲイビデオやねん!惨殺前夜のキラキラナチス男子会

こうしていよいよ映画のメインバトル「長いナイフの夜」が始まります。

近代ドイツ史はよく分かんないですが、もしも大河ドラマ「ナチス」があるとしたら「長いナイフの夜」は本能寺の変あたりってとこでしょうか。
本能寺の変で信長の見せ場といえば、炎の中で「人生五十年~」の『敦盛』を舞うシーン。「長いナイフの夜」にも『敦盛』的見せ場がございまして、それが「突撃隊の乱交パーティー」であります。

まずヒトラーのご寵愛を受けてぶいぶい言わせてた突撃隊幹部が、遂にドイツ陸軍と全面対決を迎える前夜、「陸軍のバカ野郎を叩き潰してやるぜ!」とオールで決起集会をする様子が描かれます。
場所はアルプス山脈の麓のすてきなリゾートクラブ。
森に囲まれた湖畔のクラブハウスにヴィスコンティ監督お好みのパツキンイケメン軍団がわらわら出てきて、楽しい男子会をしやがります。

全裸で湖畔を走ってきゃっきゃうふふ~☆
タンクトップでボート漕いで汗かいちゃうぞうふふ~☆
若い娘のコンパニオンと踊って歌ってはめ倒し☆うふふ~☆
きれいどころ男子は女装でガーターベルトつけてフレンチカンカン踊っちゃう☆うふふ~☆
パンイチで女物の帽子被ったイケメンが軍歌を歌っちゃえ☆うふふ~☆
興奮したら仲間同士でヤリ部屋へGO☆だって突撃隊はリーダー以下みんなゲイだもん☆うっふっふ~☆うっふっふっふ~☆

………。
なんやねんこれ。
どこのゲイビデオかと錯覚するほどにイケメンの裸山盛りサービスシーンてんこ盛り。
しかもめっちゃ長い!20分以上あるし!!!

この20分間を頽廃デカダンスの象徴と解釈するか、ヴィスコンティ監督の「イケメンが好きだ!イケメンの裸が好きだ!イケメンの裸を撮りたいんだー!」の心の雄叫びと取るかはあなたの自由だw

ちなみにコンスタンティンおっさんは宴会ではみんなと楽しく酔っぱらってますが、ルックスがヴィスコンティ監督の美学に合わないのか最後のヤリ部屋に誘われずw
宴の後のパーティー会場でひとり寂しくジャイアンリサイタルやってたw何つうひでえ扱いだよw

さてうっふっふ~☆な男子会を終えた早朝、隊員達はクラブハウスのあちこちでヤリ疲れて仲良く爆睡中。でも女装ガーターベルト担当イケメンだけはなんか眠れず、マッパにガーターベルト姿で湖畔にたたずんでいた。
すると暗闇からひたひたとアッシェンバッハ大佐&黒ずくめSS部隊が現れる。湖畔に通じる田舎道は全部塞がれ、そして湖の対岸からもボートでやって来て、あっという間に突撃隊は完全包囲される。
SS部隊は丸腰(つうか丸裸w)の突撃隊員を次々襲い、鉄工会社特製の機関銃で蜂の巣にしまくる。イケメン軍団は湖畔で玄関で廊下でパーティー会場でヤリ部屋でバシバシ倒れされ、あっという間に死体の山がてんこもり。気持ちいいくらい血みどろ惨殺パーティーです。
最後にSS部隊はコンスタンチンおっさんの部屋にやって来る。銃口向けられて必死で命乞いするおっさんだが、「おっさんを殺る為だけに出張させられた」フリードリヒ社長が引き金ひいてとどめを刺す。自分とこの作った銃で自分の下にいた元工場長に撃たれて、おっさん哀れなりな死に様でした。

★待ってましたドSのターン!ドロドロ家族崩壊劇場の始まりです

「長いナイフの夜」で突撃隊を粛清して、一夜のうちにドイツ軍の天下を獲ったSS部隊。
同じく鉄鋼一族にもアッシェンバッハドS大佐の魔の手が襲い掛かります。
しかも大佐の本命は実は裏取引したフリードリヒ社長&ゾフィー姐さんコンビじゃなく、なんとキモバカロリコンマザコン傀儡息子のマルティンなのでした。

マルティンは大佐に直で呼び出され、リサちゃん事件の警察の事情聴取テープをネタに「スキャンダルもみ消してやるから、社長とママ捨ててナチスの傀儡になれや」と脅される。
ナチスSSの本気の脅迫にキモバカ息子は汗だくでプルプル震えるばかりw
しかも大佐はドSプレイだけでなく、マルティンの心をわしづかみする魔のアメも忘れちゃいない。なんとマザコンに向かって掟破りのママディスり攻撃を始めたのだ。

「本物のエッセンベック家の跡継ぎはお前だけだろ?お前がいなきゃ社長とママは権力握れないんだろ?でもあいつら調子に乗り過ぎじゃね?」
「お前ママに愛されてると思ってんの?実は愛されてなんかなくね?お前ハミゴにされてねえ?あいつらにとってお前はただの道具じゃね?」
「あいつら俺達ナチスだって権力握る為の便利ツールにしか思ってないぜ?ナチスがどういうもんか何も理解しようとしてなくね?で、ナチスの本質がわかる奴はー、俺は実はお前だけだと思ってるんだけどな…?」
とか何とか上手い事言いくるめられてその気になったキモバカは、「お前ママに復讐したいよな?」とけしかけられて「うん!復讐したい!」とバカ素直に肯定してしまう。
「僕はママに愛されてなかったんだ!バカにされてたんだ!僕、ママが憎いよ!なんでもするよ!」
目論み通りの展開にSS大佐にんまり。あーあw

そんなバカの翻意も知らず、新当主になったフリードリヒ社長は一族を招いてお食事会を開く。でもしらけた空気に社長はイラッw
キモバカ息子は不規則発言しだすし、ギュンターは「パパも死んだしもう一族に関係ねえから」と出て行こうとするし、アッシェンバッハ大佐もなんか冷たいし、で社長は「お前らみんな俺をはめようとしてるだろ!」とキレる。
すると召使が「お客様でーす」と呼んでもないゲストを案内する。
それはなーんと!国外に逃がしたはずの指名手配犯ヘルベルトだった。
そういやロリコンと男子会のおかげですっかり忘れてたよ当主じいさん殺人事件www
ってことで、真相を知らせるために帰国したヘルベルトが告白オンステージが始まる。

時はエリザベートと娘達がドイツを離れた日にさかのぼる。
ギュンターに見送られ列車に乗った母娘だが、行き先は国外じゃ無く強制収容所だった。実は真犯人が殺人事件の口封じをしようと、ゲシュタポに情報をタレコミやがったのだ。
そこで散々ひどい目に遭った揚句にエリザベートは殺された。ヘルベルトは残された娘達の命を救うため、警察に自首したんである。

と、事件のキモの一歩手前まで語り終えた所でヘルベルトは警察に連行される。
「待ってヘルベルトさーん!」と後を追おうとしたギュンターを引き留め、キモバカマルティンは一族全員の前で殺人事件の真犯人をずばり言い当てる。
まずエリザベート達の脱出を助ける振りしてゲシュタポに売り飛ばす鬼畜はあいつしかない。
それは彼女達を見送ったギュンター、じゃなくて、国外脱出の口利きをした人物である。
そしてヘルベルトからピストルを取り上げ、当主じいさん殺人犯に見せかける工作をしたのもあいつしかない。
それもヘルベルトの脱出に協力したギュンター、じゃなくて脱出に一緒に協力した人物である。

つまり真犯人はゾフィー&フリードリヒコンビでありました。

マルティンは自分の母親を「このパパ殺しぃ!」とののしり、ゾフィーママに「何言ってんの謝んなさいっ!」とビンタされてブチギレ。ド派手に親子ケンカをおっぱじめる。

一方、「自分達と同じ良心派」と思ってた社長に父親もじいさんも心の同志も殺された(しかも何気に万が一の場合は罪をなすりつけられる絶好のポジションに立たされてたw)ギュンターは憤怒に震えるばかり。
そこへそっと忍び寄るアッシェンバッハ大佐
「俺はたった今、キモバカやゾフィーやフリードリヒ達より素晴らしいものを見つけたよ…」

ドSキターーー!

「君は生まれて初めて憎悪を抱いたね?」とそっとギュンターにささやく大佐。
「若く純粋な憎悪。そんな君の貴重な怒りを、たかがあいつらなんかへの恨みに使うなよ。
君の力がもっとも活かせる方法を、俺が教えてあげるよ…?」
「はい…」
こうなれば完全にドSSS大佐のターン
反ナチスなはずのギュンターも、すっかりナチスに取り込まれてしまうのでした。

★目の前で息子が脱いだパンツを放り投げてママ崩壊

さて親子ケンカの興奮冷めやらぬマルティンは、エッセンベック家当主の椅子に座りエア社長プレイしたりwあやしいお薬でイッちゃってたりしたが、ママが部屋に来たんで怒りが再燃、復讐劇の第2ラウンドに突入する。
「昔から僕をいいように操ってたくせに、フリードリヒにほだされやがって、僕のほしいものは愛情だって何だって、みんな愛人に与えやがって!あんたが一番罪深いよ!」と恨みつらみをぶちまける。
いやー、傍目には相当溺愛されて甘やかされてたと思うがなw
それはともかく、まさかの息子はじめての反抗期に「このバカ息子を何でなだめりゃいいかしらぁ」ととまどうゾフィー姐さんに向かって、息子の怒りはMAXに達する。
マルティンは「破滅させてやるー!」とのたまうと

服を脱ぐ。

え、まさか、と思ったらパンツ脱いでベッドに放り投げる!
マッパでママンに立ちはだかり!ドレス引き裂いて脱がせて!
毛皮を敷き詰めたお品のよろしくないベッドにママンを押し倒してっ!!

こうしてマザコンこじらせた息子とゾフィーママは一発おやりになるのでした。

ちなみにキモバカパンツは予想通りのマザコンパンツでした
ってそれはどうでもいいけどwワルの企みをばらされた上にバリバリの近親相姦させられたゾフィー姐さんは、ショックで精神がヘナヘナに崩壊する。
「ゾフィー話を聞いてくれ!大佐とバカ息子に逆転勝ちするには君の力が必要なんだ!」と懇願するフリードリヒ社長は眼中に無く、昔の幼く可愛かったマルティンの写真や子供服を眺めては、過去の思い出に浸るばかりになっちゃった。
こん時の弱弱しく狂うイングリッド・チューリンが、背筋がゾゾゾーッときて素晴らしい。岸田今日子を思わせるスーパーホラー女優演技であります。


★鉤十字とビッチに祝福される世界一不幸な結婚式

さて最後にアッシェンバッハ大佐は「取引した約束はきちんと果たさないとね♪」と律義に社長&ゾフィーの結婚式を強行する。
式場は最初にお誕生会やった男爵家のパーティールーム。
主宰は「ナチズムなんて難解じゃないよ。おバカな僕にも理解できたんだからねー☆」と豪語するキモバカマルティン。
もちろんウェディングプランナーはナチスw

薄暗闇にロウソク灯してアダルトなムードを高めた大広間にはナチスの鉤十字の旗がこれでもかと飾られ、マルティン&ナチスのお友達がSSの黒づくめ制服でお待ちかね。リサちゃん家の隣に住んでた娼婦達ビッチ軍団が、ゲッスいやっすいドレスで華を添えてます。

どこの厨二病のコスプレ合コンだよwな極悪な空気に包まれる中、パンパカパーン♪と新郎新婦がご入場w
新郎フリードリヒ社長はまるで腹話術人形みたいに悲壮感で全身ガッチガチw
新婦ゾフィーママは白ファー&ギラギラ銀のサテンのドレス、顔はスーパー白塗りの死化粧、白石加代子の百物語のポスターばりに引きつったホラーな笑顔w
2人は鉤十字の旗の下で、おごそかなムード皆無なしらけたお式を挙げ、シャンパン開けてくそまずそうな祝杯を交わし、ナチス&ビッチ招待客に挨拶する間もなく「まーまー後はおふたりでしっぽりと」とキモバカ息子にベッドルームへ追いやられる。

ベッドルームに用意された、息子からのプチギフトは秘密のおくすり

うーわーなんて世界一不幸な結婚式w
一応「当主になって結婚」の目的達成した事はした2人は、仲良くおくすり飲んで即死する。
少し時間が経ち、死亡確認に来たマルティンが2人のご遺体にナチ敬礼してジ・エンド。


★感想

うーわーげっすいわー
たまらなくドロドロの悪趣味やわー
表向きはさすがお耽美貴族様らしい格調高い作りですが、地獄に堕ちたバカどもの描写が意地悪くて禍禍しいです。
男爵一族の皆さんが素直に計略にはまりすぎじゃね?な気もしますけど、やっぱりこの手の愛憎ものはゲイの人が作ると最高!

さて話の悪趣味っぷりの感想はあらすじで書いたので、それ以外の感想です。

まずうめめちといえば前衛映像ですが、ヴィスコンティ監督の映像美の悪趣味度はいかに。
しかし誠に残念ながらえげつない話の割に映像自体は「正統派クラシック映画」の範疇を超えるもんでは無いです。端正できらびやかなんですが、どーも私にはパンチが弱い。登場人物がやたら冷や汗かいてるのは良いんですが、それ以外にフックが無い。特に室内シーンのカメラワークと照明が古めかしすぎる。もっとめくるめくショット連発で妖しく攻めてほしかった。
それと音楽。モーリス・ジャールは悪趣味頽廃に合わなくて萎える。全編オペラがドーン!かワーグナーがドーン!で良いのに。契約上オリジナル主題曲が必要だったんでしょうか。

ですが「長いナイフの夜」の「ゲイ乱交でやり疲れた後、マッパにガーターベルト姿で夜明けの湖畔にたたずむイケメンナチス突撃隊員、その背後からひたひたと迫るSS軍団の黒い影」シーンはうおおお、いい!くそ妖しい!マーベラスにメケメケ!。
ぶっちゃけご趣味丸出しですが、撮り方が他のシーンと段違いで凶悪に美しい。ここの数シーンだけで「『悪趣味』とは何か」をすべて表現しきってます。パーティーシーン20分は飛ばしてもwここだけは忘れずに観てほしい。

★お金持ちの華麗なるガウンファッションが要チェック

ただし映像は普通でもさすがお貴族様、ファッションは凄い。めくるめく20世紀成金お金持ちファッションが堪能できます(ご趣味も満開だけど
しかも女性キャラのチュール&サテン&ギラギラなパーティードレスやイケメンモブ軍団の制服もよろしいですが、なにせ話の大半がシモ関係絡み、ナイトウェアの描写がやたら派手でゴージャス。各キャラとシチュエーションごとに衣装&小道具が設定細かくしつらえてあって、何回観ても飽きません。
とりわけゾフィー姐さんのガウン&寝室は圧巻です。お気に入りはピンクのポンポンつきガウン。すげー!こんなの一生に一度でいいから着てみたい!
マルティンの愛人娼婦のふわふわメルヘン女子な寝室もいい。浮世絵のレプリカ飾ってて1930年代東洋趣味入れてます。可愛い!
さらに男性陣のガウンも、シンプル&シックって何それ?な勢いでド派手でギラギラな柄物だらけ。しかしキモバカマルティンのガウンは何柄なんだwこんなの着て体休まるんだろうか?って謎になるw
強いて言えばギラギラゴージャス過ぎて、真似するには難易度高すぎるのが難点wシャーロット・ランプリングの清楚なスーツすら体のラインがばっちり見えるつくりで、着るなんてとても恐れ多い。上流ファッションは体が美しくてナンボですねえーと溜息出ました。

★しかしダーク・ボガードって主役だったっけの木

さて最後に俳優気になる木。

メインキャストのヘルムート・バーガー、イングリッド・チューリン、ラインハルト・コルデホフ、ヘルムート・グリームの化物カルテットの演技合戦がとんでもなくえぐくて濃厚です。
昭和映画で言うと岸田森vs岸田今日子vs三国連太郎vs成田三樹夫が一歩も引かずこん棒で殴り合いするようなもんだw

しかもヴィスコンティ監督はそこんとこのヴィジュアルを完璧(かつ素直に)演出なさる人なので、アールデコ上流階級&ナチスのルックス面の再現度が高い。
W主役のヘルムート・バーガーは監督の愛人だからそりゃイケメンだし、貴族のご子息ご令嬢に正装の似合わないルックスなんかもってのほか。ルノー・ヴェルレーからモブの脇役に至るまでシュッとした美女イケメンをずらりと揃えておられます。
ばりばりゴージャスで目の保養でえぐいキャラのドロドロ劇場なんて天国だわー

とわくわくしてると見忘れるのが主演ダーク・ボガード。
何してましたっけ。
蛭子能収の漫画の「顔に汗かいてるリーマン」に似てる、以上の感想が浮かばなかった。
ていうかあらすじ書いてて一番驚いたのは「ダーク・ボガードめっちゃたくさん登場してるやん!」だったw
スター力も演技力も役の扱いも役の解釈も申し分無いドンピシャな主演なのに冴えてない。
まあっ!お耽美系曲者俳優様に何てこと言うの!!とは思うけど事実だからしゃーない。
ダーク・ボガードは確かに陰のある色気たっぷりなお耽美美男だが、顔がでかくて下半身回りがもっちゃりおばちゃん体型で今ひとつ垢抜けないタイプの小柄な体格なんだもの。もっちゃりしたちっちゃい主役顔の美男は、でかくてシュッとした美男美女で周囲を固められちゃどうにもならないんだもの。
という意外な弱点ゆえ、あろうことか主演がみんなの噛ませ犬になってしまった映画でした。
ダーク・ボガードのお耽美が好きな方には鬼門かもしれません。

ヘルムート・グリームのナチ将校制服姿はもうたまらん
個人的なベストシーンはゾフィー姐さんとアッシェンバッハ大佐の裏取引シーン。腹黒姐さんを軽~くあしらう仕草が男の色気たっぷりで萌え萌えこの人は本当に軍服とタキシードが良く似合う。
あとヘルムート・バーガー&イングリッド・チューリンコンビは本作を下品&卑猥グロ度300%増しにチューンナップした『サロン・キティ』という映画でも暴れてますので、これのレビュー書く時にまったり語ろうかと思います。

(了)
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