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No.156『ルシファー・ライジング』

公開年:1980年
監督:ケネス・アンガー
脚本:多分ケネス・アンガー
ジャンル:西之島(仮称)から電波ゆんゆんなアメリカンカルトムービー

majick.jpg


さて今年もやってきましたクリスマス。
みんな楽しいクリスマス★
一部製造小売サービス業には地獄のクリスマス★
そしてうめめちのクリスマスと言えば恒例のメリクリ★嫌がらせ企画ですね。

1年目花火で生首おかーさーん
→2年目バケツにドサドサ戦場スプラッター
→3年目ベッドに処女の青い血が!
→4年目血の池でラテンカーニバル♪
4年もこんな事やってんのか。飽きねーな私も。

で、5回目はドロドロの昼ドラ地獄を見てもらおうかしら★と思ったんだが、あーしまった!
『地獄に堕ちた勇者ども』をフライングで書いちゃったじゃねーかー!

という事で、ドロドロ地獄の釜の蓋はもう開けちゃったんでネタを差し替える。
聖なる堕天使ルシファー様をライジングさせようぜ★がテーマかもしれない(言い切る自信は無いw)、伝説の電波ゆんゆんカルトムービー。
内容はものの見事にわけわかめ。全く意味わかりませんw
出演してるマリアンヌ・フェイスフルいわく「ヘロインを3回吸わないと理解できない」らしいっすw
でもこんなもんわが身を犠牲にしてヤク中廃人になってまで理解する気など全くありませんので、とりあえず見たものをざっくり書きます。いかほどなドラッギー具合なのかご自分で感じ取ってください。
万が一お気に入りそうな感じなら、短編映画集『マジック・ランタン・サイクル』に入ってますので、是非どうぞ。
★あらすじというかただの映画風景の説明

いかにも悪魔テイストなBGMが鳴り響き、火山が溶岩をだらだら流す。
CSで海外のネイチャー系番組でも観てるような始まりです。舞台は荒涼とした絶海の孤島らしい。
西之島(仮称)とでも名付けときます。

西之島()にはクレオパトラみたいなエジプトメイクで乳首丸出しのねーちゃん(ミリアム・ギブリル)が住んでいる。エジプトの女神イシスらしいです。岩?神殿?に昇り、ピラミッドに住む旦那のオシリス神(ドナルド・キャメル。前にちらっと紹介したが『パフォーマンス/青春の罠』の共同監督)とテレパシーで交信してるようだ。

lucifer2.jpg

神様達はこんな感じー。
ドレスのデザインは結構可愛いんだが、かぶりもんは正直に申し上げればアパレル志望厨房の黒歴史な匂いがしますw

すると謎の部屋で寝てた眉毛の濃い青年(ボビー・ボーソレイユ)が、テレパシーを受信して目覚める。青年は凄いかぶりもんしてたジェネシス時代のピーター・ガブリエルにちょい似なので、ガブリエル君(仮称)と名付けとく。
ピラミッドパッチワークのサイケなガウンを着たガブリエル君は、変なお香?を持ってあちこちの部屋をうろついたり、黒い部屋に行き金ピカ椅子に座ったりする。すると不思議な現象が起こり、ガブリエル君はいきなり金のヤリを投げてどこかの森をうろつく人を仕留めたり、血まみれになったり、マッパで風呂に入って血を洗ったりする。

お次は満月の夜。森の中のお墓で眠る白塗りねーさんがテレパシーで目覚める。ねーさんは森を出るとスフィンクス?に行き(森の隣に砂漠のスフィンクスがあるんかい)、手を広げてみんなと交信を始める。

その次はどうやらストーンヘンジ。黒ベルベットマント&チュニックドレス&ロングブーツ姿の、いかにも70年代コスプレなキュートなねーちゃん(マリアンヌ・フェイスフル)が、山頂の謎の双子塔?に登り手を広げる。
こんな調子で古今東西の神様仏様魔女様が、西之島()と世界のあちこちで電波ゆんゆん発信しまくる。
辺りには悪魔崇拝者っぽいマント姿の人々が松明持って歩いてるし、なんとなくルシファーが降臨しそうな雰囲気が漂ってまいりました。

そして再び謎の部屋。
ガブリエル君はルシファーとか書いてあるピラミッドサークルをくるくる回り出し、何故か白いファーガウンの偉い人とかコブラを踏み潰す象(いやん)とか泳ぐ虎とか鳴門のうず巻きとか西之島()噴火とか怪しげな映像も出てくる。
そして、ジャーン!この映画のアイコンと言えるレインボーなロゴジャンパーが満を持してご登場

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うーん………

ださっ。

いくら時代が変わって70年代サイケやMA-1やギークなロゴTが流行ろうが、アメリカンアングラアートの象徴だろうが、どこかのセレブが着てようが(誰だっけ?ゴシップサイトで見た気がする)、ださいもんはださい。
ケネス・アンガー作品のファッションセンスの中でもこれだけはいけませんw
これと『スコルピオ・ライジング』革ジャンとどっちか選べと言われたら迷わずスコルピオを選ぶわw

とまあださいジャンパー話はともかく、画面を見るとなんかルシファー様が降臨された様子である。
様子である、と自信無く言ってみる。だってセリフもテロップも説明も無いし、降臨を唯一示すものがよりによってださいジャンパーだし(そのまんまなロゴドーン!すぎて、ほんとにほんとにガブリエル君=ルシファー?なのか逆に自信無くなるw)
堕天使の力を示す凄いサイキックシーンとかも無く、ルシファーだから一体何なんだって感じです。

すると降臨したお祝いなのか?謎の部屋には魔術師アレイスター・クロウリーらしき人(多分ケネス・アンガーご本人)・赤い人・白黒の人・黄色い人(ミック・ジャガーの弟クリスだそうです)等々、よくわからん謎の面々が集合して、気怠くパーチーみたいなのを開きます。黄色い人クリス君は笑顔でバースデーケーキみたいなの持ってくるし、マリアンヌはスカーフ持って可愛く呪文唱えるし、悪魔崇拝の割になんかホームメイド感満載というかw

で、唐突に話は最初のイシス神とオシリス神に神殿に戻るw
テレパシーが通じたので何やら満足気にうなずき、自分をかたどった?ちっこい置き物を池ポチャするオシリス神。
すると空を見よ!

西之島()にUFOがやって来たwww

すごいですね、宇宙からもルシファー様をお祝いにやってきましたよ。
宇宙はみなテレパシー友達☆なんでしょうか。
ていうかある意味こんなムー的にベタなオチでいいのかw

という訳で神だ悪魔だ偉大な魔術師だUFOだと大風呂敷を広げた割に、何かすごい天変地異を起こすでもなく(稲妻が光ってたがその程度?)、地球や人類がさして影響受けてる様子も見当たらないんだが、「遂にルシファーがライジングしたぞ…大変な事が起こりそうだ…ゴゴゴ…」なんて少年ジャンプ予告の「次回は急展開!乞うご期待!」な感じでさっくり幕を閉じるのでありました。おわり。

★感想

なんじゃこりゃあああ

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という事でワケワカメ1本ご進呈。
いやほんとに観ると脳味噌がこんなかんじでゆーらゆーらします。

こんなキチ映画ですんで、すげーな西之島()とださいジャンパー以外に感想も述べようがないです。
ていうか、ださいジャンパーと書きたかったためだけに映画を紹介しました。すみません。

さて私のケネス・アンガー映画評ですが、前衛カルトの鬼才!というイメージの割には、ひねくれ度の少ない素直にアメリカンな感性の人なのかも?と思います。
作品の趣旨や思想は電波ゆんゆんですが、「世界のパワースポットで謎の呪文唱えてテレパシー飛ばす」を表現した映像が、パワースポットの選定といい、衣装や呪文のセンスといい、子供でも思いつきそうなそのまんま具合だったりします。
「そろそろUFOでも来るか」と予想したらほんとに来たりw
笑ったのはルシファー降臨のお祝いがバースデーケーキだったことwしかもアメリカの健全なご家庭で食べられてそうな普通に可愛いケーキwいやいやそこは血のしたたる牛一頭とかさー、もっと禍禍しいものにしようぜとw

あとファッションもわかりやすく70Sサイケで可愛いですが、ちょっと典型的に「アパレル厨房の黒歴史」デザイン過ぎたかな。もっともっと奇想天外なブツを想像してただけに少々ガッカリw
そう考えるとあらすじで名前出したピーター・ガブリエルの逆モヒカンやアーサー・ブラウンの壺ファイヤー、もちろんボウイさんのグラムファッションなど、同時代のブリティッシュロックファッションは(良いか悪いかはともかく)発想のひねり度&突き抜け具合が桁違いに凄かったなあと思います。やはりキチファッションセンス世界一はイギリス人なんでしょうか。

ツッコミは入れましたが、登場人物はモデル風の美女美男が起用されててファッションを綺麗に着こなしており、目に心地良いです。ミック・ジャガー弟はやっぱりたらこ唇でしたw
主演(というほど画面に出てないが)ルシファー?役兼音楽担当のボビー・ボーソレイユは、いかにもファッション業界のゲイの人が好きそうなイケメンでした。ピーター・ガブリエル似と書きましたが、正しくはピーター・ガブリエルからインテリなウンチクと貴族坊ちゃまセンスを抜いてヤンキー系ヤンチャ風味を足したルックスです。
裸に血まみれでナイフかざすなど、その後の人生を予言するようなシーンもあって面白かったです。ちなみに「その後」とはアメリカンカルト史で有名な話ですが、「ゲイキメぇ」とケネス・アンガーを嫌って撮影フィルムを砂漠に埋めて逃走、チャールズ・マンソン・ファミリーに入りガチ殺人して終身刑です。ひどい奴だなーw

さてツッコミは入れてますが、わけわかめ攻撃と厨二病センスに耐えられる性質でしたら是非どうぞ。上映時間も30分足らずでネイルするとか顔パックするとか、気のぬけた作業しながらぼやっと観るのがおすすめです。逆にキッチリ画面に見入ると毒電波を浴びるのでおすすめできませんwご注意ください。

(了)
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