スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

No.041『トマトケチャップ皇帝』

製作年:1970年
監督:寺山修司
脚本:寺山修司
ジャンル:こどものくにの不条理ユートピア前衛映画

041.jpg

いくら昭和の実験バカエロ映画中心のレビューブログだからって人並みにオトナな社会人なんだからさ、R指定ポルノ映画どころじゃなく不謹慎不道徳な、児童ポルノ規制法に直球真ん中で抵触する映画を紹介するのはいかがなものか?と一応私の理性はたしなめるんだが、

私の中のメケメケな血がどーしても語りたいというからー!
バカエロ映画への好奇な愛情が書きてぇとダダこねてしょうがないのでー!


と言い訳しながらレビューする。
すみませんねえ。
好きなんです。
★あらすじ(青字はネタバレあり

27分の短編映画。
あらすじ語るほどマトモなスジは無い。

シタールの音がびょんびょん響いているサイケで胡散臭い調べをBGMにして
フリルびらびらなワンピを着た女児が、スカートめくられパンツ丸出しな別の女児のケツを棒で百叩きしている。
というサイテーシーンで映画が始まる。

ここはトマトケチャップ好き皇帝陛下が君臨する、子供の子供による子供のための帝国。
子供は善であり、
子供は絶対であり、
子供は支配階級であり、
大人はすべからく抑圧され奴隷にされている。

子供を不快にさせる「大人の道徳」はことごとく弾圧されている。
もしそのような不届きなものが見つかったら半ズボンのお子ちゃま憲兵隊が飛んできて、片っ端からバッテンされる。
警察にバッテン!学校にバッテン!
パパもママも学校の先生もみんなみんなお子ちゃまに説教する奴らは牢屋行きだ!

終戦の日のアレ(自粛)に似た口調で読み上げる「トマトケチャップ憲法」の玉音放送に合わせて、大人はお子ちゃま憲兵隊に連行され、裸で縄につながれていじめられる。
ちんちんや女の脚がついたひどい仕様の自転車を漕がされる。
ひっでーな♪
卓球台に転がされてネットがわりになったり緊縛されてタンスに詰められたり、大人はひたすら犬奴隷なのだ。

道徳どころか大人の娯楽もいけません。大人の映画も音楽もダメ。
まして「子供には10年早い」お楽しみなんぞお子ちゃま帝国には存在しちゃいけませんw
欲望を抑えられない大人達は秘密のアジトに籠もり乱交するが、憲兵隊に見つかれば十字架に縛られお仕置きだ。

そんな帝国を治める皇帝陛下は、ナポレオン式軍服に豹の毛皮に鎮座ましまし、裸に前張り貼り付けた奴隷に軍靴を磨かせる。
豪勢なお暮しに見えるが宮殿が意外としょぼい。風呂場はお子ちゃまサイズのユニットバスだしw
そしてベッドには小学生愛人様が待機。金髪がエヴァ・イオネスコみたいで可愛い。脱ぎっぷりもエヴァ・イオネスコ級だ。
大人のエロはバッテン弾圧しても生えてない子供のエロならOKみたいです。
なんと勝手なーw

★お子ちゃまだって10年後には男になるんです

そんな帝国にひっそりと身を隠している、美しく妖しい大人の女(新高恵子)がおりました。
しかし大人の娯楽を奪われた日々に耐えられず、自宅でご禁制のレコードをかけて音楽を聴いてしまう。
そこへひとりのお子ちゃま憲兵が踏み込んだ!恵子様あやうし!

だがお子ちゃまといえど、10年後には男になる生き物。
純白のシースルーのナイトドレスから見えるいやらしい体に図らずもメロメロ
憲兵クンは恵子様を押し倒し狼藉いたします。
乳を吸う!
揉む!
腹の下に顔を埋める!
えーと、この子は小学生です。

最後には皇帝陛下さえも大人の娯楽のトリコになってしまい、とっとと男になる儀式を行います。
あやしい部屋で3人の白塗り女に捕まって、寺山修司作品には欠かせない少年凌辱プレイが始まります

はがいじめにされて脱がされて!全裸でからんでなぶられて!
笑いながら腰ふってます!

えーと、…もちろん小学生です。

という感じの話でした。
どうしようもねえな。

★感想

いかがですかね。
確信犯的に露悪趣味なアングラはだかまつりです。

全裸に偽乳つけたドラァグクイーンはいるし、人形だらけのファンシーな子供部屋で全裸緊縛するし鞭でしばくし、小人さんが生きた鶏をトンカチで殴りますし。
申し開きできない悪趣味バカ全開です。
しかしながら、

ketchup5.jpg

凄い白塗りメイクで頬杖をついてる天井桟敷団員扮するアングラドール達のキッチュカワイイ姿に魅せられます。
動くゴシックオブジェです。
なんでこんなにお人形さんな質感なんでしょう。

どんなに過激で不道徳で卑猥なポーズで子供達と裸でからんでも、そこに生々しいポルノ感はありません。お人形ごっこの延長戦みたいだ。
彼らの裸がもっと生身の男や女感を出してたら、たぶん映画はひどくつまんない。ただのポルノ気取りの反社会前衛の、今じゃ見るに値しない代物になってたでしょうね。

モノクロのような、セピアのような映像ももの哀しい雰囲気を醸してて良いです。
キュンときますね。

あと音楽の使い方が絶妙。
左卜全とひまわりキティーズの『老人と子供のポルカ』が使われている。
うれしいなあ。

過激でバカでナンセンスな映画に、過激な児童歌謡がピッタリはまる。
うめめちはこの歌が大好きなのだ。
なんかの懐かし番組で歌を聴いて以来、心のヘビロテ曲になっている。

だって出だしから
♪ズビズバー パパパヤー
やめてケレ♪やめてケレ♪やめてケーレゲバゲバ♪
ですよ。
この出だしでテーマは「交通事故の悲劇」。
♪おお神様神様ジコジコパパヤー♪ってサビだったりする。
日本一前衛なわらべうただと思う。

(了)
関連記事
スポンサーサイト
テーマ: 映画感想 | ジャンル: 映画
No.042『サード』 | Home | No.040『田園に死す』
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。