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No.042『サード』

製作年:1978年
原作:軒上泊『九月の町』
監督:東陽一
脚本:寺山修司
ジャンル:少年院もの青春映画(お宝ヌードつき)

042.jpg

まだまだ続くよ寺山修司シリーズ。
といえど脚本担当(しかも原作付き)のせいか寺山色は薄く、割と普通な文芸調青春映画です。

ATG映画だけど公開当時はヒットしたそうだ。
ATGの前衛映画なんて、世間一般から見れば芸術気取りのつまんない映画なんだが、それでヒットするなんて理由は決まってる。
若い女優のお宝ヌードである。

そういう意味ではとっても良物件です。登場は少ないが、いいもの拝めますウヒョーとなる事おすすめだ。
別の意味でちょっといい物件もありますが。
★予告編



作品世界と予告の煽りにずれがあるような。
おちこぼれの青春を活き活きと描く映画って?そんな話だったっけ。

★あらすじ(青字はネタバレあり

関東朝日少年院に新入りが護送されてやって来た。
彼の名前は妹尾新次、あだ名はサード(永島敏行)。元高校球児でポジションは三塁手。
罪状は殺人。

前半はサードの少年院生活で話が進む。
元ワルガキの受刑囚達が規律正しい生活を送っている。朝起きて質素な飯食って運動して簡単な作業して自由時間にちょっと好きな事して寝る。
単調な1日の繰り返しだ。

中には牢名主みたいなボスもいて新入りは汚ねえ洗礼を受けたりするし、ガンつけて小競り合いする場面もあるし、無口すぎる少年の「緘黙」(若松武)が不穏な雰囲気を醸し出してたりするが、少年達は反乱もせずおおむね淡々と暮らしている。
何かと短歌を詠む奴がいれば、サードも難しい観念的な言葉をつぶやくし、寺山修司らしいwけど少年院生ぽくない。
ちょっと少年たちが諦観しすぎじゃね?
仲間や教官との熱いドラマでもあるのかな?と期待してただけに拍子抜け。

という訳で、お宝目的の人は前半はサクッと飛ばしましょう
ある日サードの元同級生で商売仲間の「ⅡB」(吉田次昭)が少年院にやって来たのをきっかけに、サードは高校時代を思い出す…って下りから、お宝もドラマも俄然盛り上がります。

★童貞男子、小悪魔女子と初めての体験

サードはとある田舎在住の童貞男子高校生だった。
家では過保護な母親(島倉千代子)と2人暮らし。暑い日にうっかりブリーフ1枚でうろうろして母親が息子のオトコな姿にキャー!とうろたえる、寺山修司的萌えシチュもちゃっかりある。
学校では野球部なのに野球に力を入れず、バカ友ⅡB(勉強で数学ⅡBだけが得意なのでⅡB)とだべるだけのつまんない毎日を送っていた。

そんなある日、友達に可愛い女子コンビが加わる。
新聞部(森下愛子)とテニス部(志方亜紀子)だ。しかしヒロインなのに雑な呼ばわりだな。
2人が「援交やって金稼ごう」と言い出して、サードとⅡBは美人局をやるハメになる。

早速サクサク援交の段取りを始める女子コンビ。
ところが全員童貞処女だったので(処女からいきなり援交チャレンジかよ)、まずこの面子で本番前テストを兼ねて一発済ませとこうって話になった。
サードは新聞部愛子、ⅡBはテニス部亜紀子と組む事になったが、図書館の隅で下着を脱ぎ戦闘モードになったものに「やっだー、こんな感じになってんだー」と小首傾げて眺める森下愛子。なかなか小悪魔プレイですな。

で、お互い脱いで入れたら「痛い!」と愛子が驚き、一発目は失敗する。でもめげない愛子は駅弁で再チャレンジして無事貫通
亜紀子もⅡBとぎゃーぎゃー言いつつ貫通し、お試しテストも完了したんで、さあ後は金を稼ぐだけだー!と鼻息荒く4人組は電車に乗って繁華街へ行き、通りすがりのお兄さんを捕まえて援交仕事をスタートした。

★楽しい援交生活は黒フンドシで散る

一旦腹が据われば性根逞しくなった女子コンビは、何度も客を引っ掛けて宿へ連れ込み、稼いだ金もうまい事言って愛子の管理下に置かれてしまう。
男は街で客を引っ掛けては女子に引き渡し、やってる間に近くで時間を潰すしか役目が無かった。
ゲーセンやマクドでも行くでもなく夜の公園でやるせなくキャッチボールする情けない男2人の姿がいいね。

だが楽しい援交生活は唐突に終わる。
サードがワル男(峰岸徹)を引っ掛けたからだ。

ワル男は愛子を自分のアパートへ連れ込むが、案の定男の部屋はは鳥の剥製が飾られ肌は刺青の怖い人だった。
そして脱いだらなんと黒フンドシっ!
愛子は3時間以上激しいセックスを強いられて、男の部屋から出てこれない。
心配な余り中へ踏み込んだサード達が見たのは、おクスリ系でやられたっぽい異様にぐったりした愛子の裸と、白い乳房をひと筋流れる汗だった。

ブチ切れたサードは無謀にもヤクザにアタック。揉み合いになった拍子に頭殴って殺してしまい逮捕される。
援交チームは解散し、ⅡBは半端にグレてしまって別件で逮捕され少年院送りになった。
サードはⅡBから愛子がどさくさ紛れに金を持ち逃げして結婚したと聞いた。
確かにひどい目に遭ったが、しっかり者だな愛子。

さて少年院での諦観の日々にもやるせないオチがつく。
ⅡBと無口な緘黙君が脱走したのだ。

サードは彼ら脱走兵に自由な未来を重ねて捕まらずにどこまでも逃げてほしいと願ったが、ヘタレなⅡBはすぐ捕まって戻ってきた。裏切られた気がしたサードはⅡBを殴った。
緘黙君はさらに悲惨で、近くの林で首吊ってた。
脱走した先にも自由や未来なんてなかったのだ。
何かが終わった感のサードとⅡBが、教官の命令でグラウンドをひたすら走る姿で映画は終わる。


★感想

淡々としてる。
話も映像もアングラぽさは全然ない。

少年院生活の描写が丁寧で興味を引くが、ドラマ的に盛り上がる要素が少なくて残念。
でも3か月に1回ボランティアで来る団体と野球をして親睦するくだりは少し面白かった。夜にボランティアの女性をオカズに脱いで脱がされギタギタに犯す妄想をしてみんなで集団オナニーするんだwww
ありがちネタだがみんなでやると壮観だw

そんな少年達の妄想微エロシーンもいいけど、やはりこの映画で萌えるべきは森下愛子の乳だ!と力いっぱい叫びたい。

いい乳だ。
あーいい乳だ。
あのたわわな美乳から汗がひと筋流れるからこそ、サードの逆上殺人に説得力も出るのだ。
いやたまりませんねえ。至福であります。

もちろん志方亜紀子の甘ったるいロリフェイスに、電車の座席にだらしなく腰掛けてるシーンでのピンクのチューブトップに包まれた胸の眩しさも忘れちゃいけません。
2人ともザ・昭和青春アイドル!なあどけないルックスなのに、根性いい脱ぎ&絡みっぷりは見事でした。

★田舎高校生の若い焦りにグッとくる

回想シーンの男女4人は佇まいが似合ってた。
永島敏行の妙な老けた感は高校球児にいそうだし、吉田次昭はヘタレな窪塚洋介な風体で、憎めないが性根が腐ってる空気がある。

別に不幸じゃないけど先が見えてる、先は見えるけど明るい未来は見えない。
自分の未来を見たいから何が何でも都会へ脱出したい。どんな方法使っても都会へ出る資金を貯めたい。
田舎の高校生がじりじりと焦ってる姿は平成世代でも田舎出身者だったら「分かるなあ、焦るよなあ」とリアルに共感できる。

ただ、高校生の4人がリアルでやるせなくて森下愛子や志方亜紀子のヌードが若く生々しく眩しくエロいからこそ、寺山修司の概念的な脚本が浮いちゃった。映像と脚本のジョイントの悪さが残念なところ。

だって閉塞した田舎町で焦る心隠してわざとタルそうに装う高校生の姿見たら、
「ホームベースの無いグラウンドを走る」
「飛ぶ自由を夢見て紙飛行機を作る」
なんてシーンをわざわざ入れて「俺は不自由だ」と語る必要性が無いもんねえ。

★もちろんフンドシも気になる木

さて女子ヌードの他にもうひとつの物件も是非語りたい
『サード』は男の下着も印象に残る映画であります。

冒頭にサードが護送中に町のお祭りに出会うシーンがあるんですが、御神輿担いでる若衆が当然ながら白ふんどし祭り。
島倉千代子がイヤーンとなる白ブリーフ。
少年院の受刑者や初体験での下着脱ぎおろし。
男下着フェチにはたまらないでしょうね。

そしてトドメに峰岸徹の黒ふんどし。
峰岸徹の尻に似合っちゃいましたがしかし、黒い六尺ふんどしなる物を私始めて見たんですが。普通白とか赤ですよね、ヤクザ映画でも。
何故に映画のここぞ!というシーンでバーン!黒ふんどし!なんだろうか。

その「黒」ってディテールを選択する意味は何?
カタギじゃない者の象徴?でも普通のふんどしでも十分カタギから遠いと思いますけど。
大人のワル男の黒いエロスとか?黒パンならともかくねぇ。
寺山修司か東陽一監督の趣味?なら他の作品でも出てそうだが。
知ってどうする訳でもないが何か気になる。

(了)
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