No.047『宇能鴻一郎の濡れて打つ』

製作年:1984年
原作:宇能鴻一郎ft.山本鈴美香『エースをねらえ!』
監督:金子修介
脚本:木村智美
ジャンル:ちょっとエッチなスポ根学園ドラマ
注記:R-18指定ポルノ映画

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「いくわよ、ひろみ!」
「はいっお蝶様!」
パッコ~ン

戦後昭和の文豪シリーズ、宇能鴻一郎先生の巻。
前回の三島由紀夫先生とは東大つながり。

冒頭を読んだだけでお分かりの通り、『エースをねらえ!』のロマンポルノパロディ。
もう期待通りですわ。
徹頭徹尾にバカポルノでありつつ、アイドル学園ドラマテイストもばっちりな、金子修介監督の初期の快作であります。
脳細胞を1個も使わずに映画を観たい時におすすめ。
★あらすじ(青字はネタバレあり

ひろみ(山本奈津子)は高校1年のテニス部員。
テニス部の女王、お蝶様(林亜里沙)に憧れ入部した。
あたし、強く美しく高貴なお蝶様にもう夢中♪
お蝶様のおっしゃる事は何でも聞くひろみだけど、「強くなりたかったら男と付き合っちゃだめよ」って教えだけは…あたし聞けないんです…
だって…お尻が勝手に動いちゃうんだもん♪

という調子で、要は天性の才能を持つひろみがテニスの球も男の球も打ちまくる話だ。
漫画のひろみは男への恋心をグッと胸中に抑えて常軌を逸した過酷な練習練習の日々を送るんだが、ポルノのひろみは男子テニス部の先輩(原田悟)と外から丸見えのビニールハウスで欲情しちゃあ朝からゴム無しでパコパコやっている、別の意味で常軌を逸した女子高生ですw

★鬼コーチの得意シゴキは肉棒注射

ある日ひろみはお蝶様の誕生日プレゼントを探し中にショップでエレベーターに閉じ込められ、一緒に乗ってた変な男(沢田情児)に「脱水症状の検査だ」と言われ、ポルノですから脱がされいじられバカエロの定番プレイで治療される。
「肉棒注射だ!」
後ろから一発ぶちこまれメロメロに感じるひろみ。

彼の正体はテニス部の新コーチ・北條だった。
肉棒注射で天性の腰のバネを見抜いたw彼はひろみを関東テニス大会の選抜メンバー候補に抜擢して、猛練習でしごきまくる。
テニスコートでのパンチラ満開なスパルタ特訓、お蝶様親衛隊(石井里花)のいじめ、陰でひろみを見守るオタク新聞部員(高山成夫)、とスポ根ドラマがテンポよく展開する。

ところがひょんなことからお蝶様親衛隊とオタク新聞部員とできちゃう。
実は巨根の新聞部員に親衛隊のおねえさまもハッスルハッスル
ところが、ハッスルのはずみでひろみと先輩のエッチ隠し撮りビデオを発見してしまう。

ひろみの裏の発情した素顔に「まあ何て事っ!」とおののくお蝶様。
そこでなんと気高きお蝶様ったら、「二度とあたくしのひろみとやらないで」というすげぇ条件で、ヤリチン先輩に体を出しだす。
気高い女王様らしく騎乗位ですのよ
己の肉体を犠牲にしたお蝶様の熱すぎて広すぎる御心にヤリマンひろみもさすがに反省。夕陽に向かって「二度と男とやりません」と誓う。

だがポルノ的にそんなふざけた誓いをコーチが許すはずもない。
風呂場でシャワーを浴びせ、素振り100回に肉棒注射でしごきまくる。
「あたし、好きです!肉棒注射!」ってwww
そんな明るくあけすけに言われてもw夕陽の誓いはどこへいったよ!

そこへ怒りに震えたお蝶様が登場し、コーチと修羅場に突入する。
「テニスは腰でするものじゃありません!」
と真顔で説くお蝶様。
そりゃ正論だけどさwww

お蝶様の純愛とコーチの肉棒注射の間で心揺れる(揺れるのかい…)ひろみは、思い余って学校の屋上から飛び降り自殺を試みる。
そこを止めたのが新聞部員。
命を助けられ新聞部員に胸キュンとなるひろみ。
ついでに見ちゃった巨根にも胸キュンだったが。

★エースを狙え!愛の超魔球炸裂

頭のネジが10本くらい飛んだ肉体関係の結末は、もちろんひろみvsお蝶様のテニスの試合。
お蝶様は頭から「1ゲームも渡さない」と完勝宣言をかます。
「それがあたくしの、あなたへの愛!」
と愛する後輩に凄腕サーブやレシーブを容赦無く叩き込む。
いくら特訓したとはいえ、ひろみもさすがに反撃する術も無い。と思われたが、そこでラケットのグリップをぐっと握るひろみ。

この感触…新聞部員のアレみたいなんです…

エッチパワーを充満させたひろみが放った一球は、なんとお蝶様の股間に命中!
股をぐりぐりさせてイカせる超・魔・球www
まさに『エースをねらえ!』の名セリフ通り、「この一球、絶対無二の一球なり」でありますw

「エースだ!エースをとった!」と喜ぶひろみと新聞部員の傍らで、悶絶して倒れるお蝶様にコーチがとどめの一言。
「お前は腰の使い方が足りん。特訓だ!」
結局そこかよwww


テニスの才能を開花させたひろみは晴れて新聞部員とエッチ三昧。
彼の凄いアレに、あたし大満足なんです…といきまくってると窓からコーチが「俺もやらせろ!」と部屋に入ってくる。
3Pで爽やかな汗をかいた3人は、夜空の星を仰ぎ「エースをねらえ!」の決めセリフでジ・エンド。

★感想

もう期待通り。

特訓シーンは♪君はー何を今見つーめているのー♪
スポ根ドラマの定番ソング『太陽がくれた季節』。
お蝶様もばっちりタテロール。
うれしいなあ。

こういうお色気パロディ映画は「低予算でどこまでディテールをきちんと詰めるか」が勝負だが、それなりにきちんと詰めている。
80年代のちょっとエッチなアイドルドラマ『毎度おさわがせします』っぽい軽ノリもあり、学園ドラマとしても意外と楽しめます。
まぁロマンポルノですからエロは本番ありだが。
しかしひろみ、セーラー服の上に偽毛皮コートってどこのソープ嬢ですかってセンスの持ち主だよ。

★やっぱテニスはふりふりアンダースコートだろ!

陸上競技からカルタ取りまでスポ根ドラマのスポーツ競技は様々ありますが、女子の四天王はやはりバレエ、テニス、フィギュアスケート、バレーボールですかね。
特に女子テニスは『エースをねらえ!』の影響もあり、昭和後期のスポ根業界で一世を風靡したそうだ。

その魅力はずばり華麗で可愛いテニスウェアでしょう。
純白のポロシャツまたはランニング、同じく白づくめのスコートとシューズ、そしてレースふりふりのアンダースコート。
昭和女子の夢と憧れをかきたてた、それ以上にの夢とロマンと欲情をかきたてたスポーツウェア史上屈指の萌えアイテムですね。
しかし真剣に競技する女子には「何だあのエロパンツまがいのブツは」と不評で、スパッツ登場後またたく間に廃れました。
今は機能性もあり体にピッチリなのに進化してますが、あれはいまいち萌えんよね。

この映画は1984年代製作とあって、古き良き王道のアンダースコートを着用。
パンチラアングルもばっちりで、テニスシーンで脚がもつれて倒れたときにスコートからのぞくパンチラ具合などは、本番シーンよりエロ魂を感じる。金子修介監督のこだわりがうかがえます。

さらに、アイドルドラマ好きならひろみの部屋も必見です。
基本は80年代ドラマなファンシー仕様。ご本家漫画のゴエモンみたいなペットもいる。
だがしかし、壁に貼られたポスターが何故か野菜と果物のリアルイラストカレンダー。
女子高生の部屋をデカデカと飾るジューシーフルーツ&巨大ベジタブル。ファンシー仕様からそこだけ浮きまくってる。
流行ってたのか?あんなのが。なんか笑えました。

(了)
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