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No.057『哀しみのベラドンナ』

製作年:1973年
原作:ジュール・ミシュレ『魔女』
監督:山本暎一
脚本:福田善之
ジャンル:大人のダークファンタジーアニメ

57.jpg

日本のアニメには全く疎いうめめちである。
アニメの知識が小学生で止まってる。ドラえもんやちびまる子ちゃんレベルしか知らない。
宮崎駿ジブリ作品でさえ、テレビで1回見たかなあ?程度だ。
しかも、もののけ姫?千と千尋?ナウシカ?観たの何だっけ?よく覚えてない始末だ。
トトロじゃなかったとだけしか覚えてない。

アダルトアニメだろうがどこかご清潔でカワイくてダークの欠片も無い日本のアニメには全く食指が動かねえなと思ってたが、数年前に考えを改めた。
こんなすげえアニメに行き当たっちゃったからだ。
昭和前衛映画愛好家も大満足!
こいつは前衛でダークでサイケメケメケで歯ごたえバッチリです。超おすすめ。
★予告編



踏み絵にどうぞ。というか大矢ちきファン以外は踏み絵必須。
予告だけでなんかお腹いっぱいだよ!

★あらすじ(青字はネタバレあり

中世フランスの魔女伝説をモチーフにした話。
貧乏新婚夫婦のジャンとジャンヌは領主様へ牛10頭の貢物を捧げるっつうノルマが達成できなかったので、若くピチピチでエロいジャンヌの処女を強制的に貢がされる。
そうか、処女って牛10頭分なのかい…


本来は新婚ラブラブハネムーン期なのに貧乏ゆえに処女を奪われ、悲しく重苦しい空気を抱え込んだ新妻の心に、ある日小さな悪魔が棲みつき始める。

親指大のちっさい悪魔のおっさんにアジられて、ジャンヌはしゃかりきに働いて金貸しになり、お国の戦争資金の調達できるまでに成功する。
デキる嫁じゃねーかジャンヌ。
そんな内助の功のおかげでジャンは税金取立人に出世する。
だが「しっかり者女房の亭主はダメになる」典型例でジャンは酒びたりになり、ジャンヌも成功したものの「あの金貸し能力は魔女の仕業じゃねーか?」と人々に恐れられるようになる。

★魔女と黒死病と乱交パーティー

魔女疑惑が広まり、領主様に捕まったジャンヌ。
脱獄して雪山を彷徨ってたら悪魔と再び遭遇する。
最初ちっさいおっさんだったはずの悪魔は、ジャンヌの荒む心に呼応してむくむく大きくなり、Lv.80クラスの巨大マーラ様に成長していた。
冷たい世間に絶望したジャンヌは自ら股を広げてマーラ様と契りを交わし、本物の魔女になる。

その頃国では黒死病が大流行り。
大阪毎日放送の名物番組『ちちんぷいぷい』のキャラクター似の病気モンスターに襲われて人々はバタバタ死に、ジャンも病で瀕死になるが、魔女ジャンヌの秘薬で治ってしまう。
噂を聞いた人々はこぞって魔女の園へ押し寄せた。
ジャンヌの秘薬で命拾い、ついでに媚薬も飲んで毎日毎晩地獄で楽しい乱交パーティーを繰り広げる。

ある日、領主のお妃様に恋する小姓が噂を聞いてジャンヌの媚薬を手に入れ、お妃様に飲ませて本懐は遂げたが、領主様に殺される事件発生。
領主様はジャンを使ってジャンヌをおびき寄せ、今度こそ捕まえ牢に閉じ込める。
しかしジャンもたいがいアホなダメ男だが、アホ男を何度もたすけるジャンヌもジャンヌだ。
こんな男が好きやねん、てか。よっぽどいいのかしら。

ジャンヌは火あぶりの刑で死に、処刑を見ていたジャンも最後は男気を見せて領主様に火を投げようとして、槍で刺されて死亡。
でもジャンヌの魂の炎は処刑を見た女達の魂に移り、後の世のフランス革命へと燃え広がるのでした。


★感想

あらすじだけでもエロファンタジーと分かりますが、「百聞は一見にしかず」とはこのアニメにある言葉だ。
映画の冒頭からラストまでヘビーなエロの一本道。
よく劇場で一般公開できたな。

絵柄は安野光雅の絵本みたいな淡い水彩画ベースにシャガールの幻想絵画風のファンタジックな色使いとブリューゲルやクラナッハ風の中世ヨーロッパ絵画の黒死病の死臭漂うダークなエッセンスをぶちこみ、人物は70年代少女漫画を思わせるまつ毛バチバチで、演出は70年代サイケトリッピー盛り盛りだという
なんじゃこりゃあ!?なダークカルト映像の連続。

そんな絵柄で延々と描かれるエロシーンはバリバリ18禁の連続。
磔シーンは裸体を火あぶりの煙が絡まり犯す!
処女喪失は股をバリバリバリーッと裂かれ、絶叫とともに赤い血潮がはじけ出し!
どこから見ても造形チンポーなちっさいおっさんが人妻の乳首をつまんで揉んでのしかかって誘惑!
悪魔の契りはそそりたつ巨大マーラ様にまたがって、駅弁だか騎乗位だかわからないスタイルで合体!
地獄の宴は男女・男男・女女が入り乱れてすっぽんぽんの千人×××数珠つなぎ!

なんですわ。まじで大げさでなく。

しかもアニメ映像だけでも十分濃いのに
あえいで悶えてばかりな主人公ジャンヌの声が、なんと『渡る世間は鬼ばかり』長女の長山藍子。
粘っこくいやらしい悪魔マーラ様の声は仲代達矢。
乙女の運命を冷酷にいたぶる語り部の中山千夏。
どんなエロアニメCDの声優も敵わない特濃メンツが、自慢の演技力でこってりねっちり演じてくれます。

★抱かれてあえいで♪特濃エロソング

とどめにこのアニメ、実は半分ミュージカルなんだが
一応中世フランスの話のくせに曲がどれも情念たっぷり70年代歌謡曲という凄さ。
特に主題歌の『悲しみのベラドンナ』は阿久悠作詞、小林亜星作曲なんですよ。

♪青く透きとおるこの肌を~
明日は愛のため捧げます~
春の花の下~はじらいに~
赤くからだ染め抱かれます~♪

ベラドンナ…あぁ…
ベラドンナ…あぁ…
ベラドンナ………はぁーん……!!!


どうですか。
濃いっすよ。
日本の一般公開アニメの主題歌で一番エロい歌は、『パタリロ!』エンディングテーマ曲の「美しさは罪」だと思ってましたが改めました。

とまぁ映像音楽あらゆる面でこれぞ昭和の前衛アニメ!なアメイジングゾーン。
普通のアニメなんて観ないって方こそ是非チャレンジしていただきたい。
ただしメケメケ耐性少ないと毒あたりしますので、体力と心力足りてる時に観るのがおすすめです。

(了)

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